2020年3月、三和シヤッター工業株式会社が発売した遮熱ドア「灼熱ガード」が、業界で初めて国土交通大臣の認定を獲得しました。この製品は、60分間の遮熱性能を備え、火災の際に隣接空間の温度上昇を抑えることができる重要な防火設備です。具体的には、扉内や枠内に遮熱材を充填し、火災時の安全性を高めています。さらに、2024年4月に施行予定の特定の建築法改正により、大規模建築物でも木造構造の導入が可能になり、「灼熱ガード」はその設計基準を満たすことから、その適用範囲が広がります。
遮熱性能と意匠性を両立
「灼熱ガード」が他の防火戸と異なる点は、その遮熱性能が既存の防火設備に追加されたことです。これは、遮炎性能に加え、遮熱性能も考慮した特別な設計により実現されています。火災時には、扉や隣接空間の温度上昇を抑制できるため、特に避難経路や医療機関、養護施設など、災害時要援護者がいる場所での使用が推奨されています。
扉の特徴
1.
通常と同じ意匠性:「灼熱ガード」は、3点締り錠と呼ばれる高度なロック機構を採用しているため、一般的なスチールドアと同等のデザインや操作性を持ちながら、高い防火性能を実現しています。これにより、使いやすさを損なうことなく、デザイン性も確保されています。
2.
頻繁に使用する場所にも最適: スムーズな開閉が可能なため、商業施設や公共施設などの出入りが多い場所でも利用がしやすいです。上記の点を考慮すると、業界初の60分遮熱性能を有する遮熱ドアは、多様なシーンでの活用が期待されます。
価格と仕様
「灼熱ガード」の参考価格は1,350,000円(税込、取付工事費別)で、サイズはW=880㎜、H=2,000㎜となっております。仕様や価格については、予告なく変更されることがありますので、注意が必要です。このように、三和シヤッターの遮熱ドア「灼熱ガード」は、今後の安全設計において非常に重要な役割を果たすことが予想されます。皆さんもぜひ注目してください。