小野測器が航空機電動化に向けた新たな一歩
株式会社小野測器は、2025年4月10日に航空機電動化(ECLAIR)コンソーシアムに入会しました。このコンソーシアムは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が主導し、航空工学をはじめとする多分野での連携を強化し、環境負荷を低減する革新的な航空機電動化技術を創出する目的があります。
1. 航空機電動化コンソーシアムの意義
本コンソーシアムは、2050年までに2005年時点のCO2排出量を半減するという目標を持ち、バイオ燃料の導入や電動化技術を駆使して、持続可能な航空産業の実現を目指しています。日本国内の航空・宇宙関連の有力企業や経済産業省との協力により、業界全体の技術革新が促進される期待があります。
2. 小野測器の視点
小野測器が本コンソーシアムに参加した背景には、航空機業界を新たなターゲットとして捉え、成長が見込まれる電動化技術の研究を進めるという狙いがあります。これにより、将来的な航空機業界への参入を視野に入れた市場調査を行うことが可能となります。
特に、航空機での音振計測に関する動向調査にも力を入れていく予定です。
3. 経験を生かした技術支援
自動車業界での技術を応用し、航空機の電動化を実現するための各種支援を行うことも、小野測器の重要な役割です。過去には自動車メーカーHondaのF1レース活動においても、独自の技術を駆使して優勝をサポートしてきました。このような実績を踏まえ、電動機の開発や生産プロセスでの測定・技術提供を行い、航空業界に貢献していく意向があります。
4. 小野測器の実績
1954年に設立された小野測器は、電子計測器の製造や販売、エンジニアリングサービスを提供する企業です。特に、国内で初めてデジタル計測によるジェットエンジン用回転計を開発したことからも、その技術力の高さが伺えます。近年では、電動車両の開発支援にも取り組んでおり、カーボンニュートラル社会の実現に向けた新たなビジネスの拡大を目指しています。
5. 今後への期待
小野測器のECLAIRコンソーシアム参加によって、航空機電動化業界の進展が期待されるとともに、持続可能な航空技術の発展が促進され、地球環境への配慮が一層進むことでしょう。今後の動向から目が離せません。