ONEOR8 の再演「誕生の日」が2025年に上演
劇団ONEOR8が2025年1月23日から2月2日まで、下北沢ザ・スズナリで「誕生の日」を上演することが発表されました。本作は2020年に初演された作品で、自己肯定感が低く、女性としての生き方を諦めた39歳の独身女性・木村加寿美を中心に展開されます。
物語の魅力
加寿美は幼少期から周囲の期待に押しつぶされ、男の子に見間違われながらも成長していきます。彼女の物語は、思春期に芽生えた女性としての自我と、その自我を押し殺すこととなった過去の葛藤を描いています。加寿美は高校時代の恋愛を思い出しつつ、社会での新たな生き方を見出そうと奮闘します。
この舞台は、観客に人間の本質や差別問題について考えさせる内容が含まれており、老若男女を問わず楽しめるエンターテイメントとなっています。
演出家・田村孝裕のコメント
作・演出を手がける田村孝裕は、作品の中で無意識や無自覚に潜む人間関係の残酷さを探求したと述べています。初演から4年が経ち、社会も大きく変わった中、物語が時代遅れではないかを問い直しつつ、新たな観点から観客に響く物語を作り上げたいと話しています。
「加寿美」というキャラクターは、彼にとって特に思い入れのある作品であり、再演を通じて彼女の人生の新たな“誕生”を見届けてほしいと願っています。
出演者と公演詳細
主演の山口森広は、木村加寿美という主人公を演じます。彼は常に仲間や観客のために生きようとする姿勢が、キャラクターに大いに反映されています。客演陣には古くからの劇団の仲間も多く揃い、田村がその才能を高く評価する俳優たちが集結します。
公演は、下北沢ザ・スズナリで行われ、チケットは12月18日より発売されます。一般チケットは前売りで5,000円から、年齢層に応じた割引価格も用意されています。
公演日程
- - 2025年1月23日(木)〜2月2日(日)
- - 初日19:00開演、最終日は14:00開演
- - 一部日程ではトークショーやスウィング公演も実施
観劇当日は年齢確認が必要で、未就学児の入場はご遠慮ください。
期待される作品
「誕生の日」は、現代社会における課題と向き合う内容が盛り込まれています。多様性とマイノリティの視点から、観客が日常の中で感じる小さな歪みや差別問題に目を向けさせる作品です。この機会に、加寿美の感情の揺れ動きを何度でも体験してみてはいかがでしょうか。
劇場での活気ある眼差しの中、新たな物語が生まれる瞬間をぜひお見逃しなく。