ViXion01Sの進化
2024-12-13 18:32:01

次世代オートフォーカスアイウェア「ViXion01S」が決定的な進化を遂げた理由とは

次世代オートフォーカスアイウェア「ViXion01S」が実現した技術革新



ViXion株式会社が提供する最新のオートフォーカスアイウェア「ViXion01S」。このデバイスは、自動でピントを調整し、近くのものも遠くのものも鮮明に見ることができる特長を持っています。その革新性が注目され、デジタル技術の祭典「CEATEC 2024」において、最高峰の賞である「総務大臣賞」を受賞しました。

ViXion01Sの特徴


「ViXion01S」は、視覚に不自由を感じる人々にとって、生活の質を向上させることを目指した製品です。このデバイスは、非常に軽量でありながら、使いやすさやカスタマイズ性を兼ね備えています。特に注目すべきは、ViXion01Sのファームウェアに採用された「mruby/c」開発言語です。この言語は、IoTデバイス向けに軽量化されており、プログラムの実行に必要なメモリが非常に少なく、動作がスムーズです。

技術開発の背景


ViXionは、以前のファームウェア開発において、コードのビルドと転送に数分を要しており、その煩雑さから開発効率が低下していました。これを解決するために、軽量な開発言語である「mruby/c」の採用が決定されたのです。この言語を使用することで、機能をRubyスクリプトを通じて簡単に操作・カスタマイズできるため、開発速度が飛躍的に改善されたのです。

「mruby/c」とは


「mruby/c」は、Rubyの高い開発生産性と可読性を持った開発言語ですが、mrubyよりもさらにメモリ消費が少なく、小型デバイスにも対応しています。これは、センサーネットワークやウェアラブルデバイスに最適な選択肢です。この言語は、しまねソフト研究開発センターと九州工業大学の共同研究の成果でもあり、オープンソースとして公開されています。

ViXion Blink技術の開発


ViXionの技術チーム、ViXionLabでは、Bluetoothを利用してファームウェアの一部だけを高速で更新できる新技術「ViXion Blink」を開発しました。これにより、実機の再起動をせずにプログラムの書き換えができ、最大で0.1秒以内にアプリの更新が完了します。この高速性が、ユーザー体験の向上に寄与し、開発期間も短縮します。

展示会とクラウドファンディングの成果


「ViXion01S」は、2024年9月から始まったクラウドファンディングで目標金額を早期に達成し、12月21日までのプロジェクトが推進中です。また、全国各地での展示会や体験会を通じて、ユーザー体験を高める取り組みが行われています。ViXionLabでは、さらに「ViXion Blink」のプロトコル標準化を進めており、今後のプロジェクトも魅力です。

今後の展開と期待


ViXion社は、ユーザーが自分の好みに応じてデバイスをカスタマイズできる新たな機能「Build & Blink」の実現を目指しています。これにより、IoTデバイス開発において高い開発生産性とカスタマイズ能力を提供することが期待されています。しまねソフト研究開発センターは、ViXionとの協力を通じて、Rubyの活用を進め、IoT技術の価値創出を目指しています。

関係者のコメント


技術革新に対する期待の声が多く寄せられ、ViXionの「mruby/c」採用が、自社開発のさらなる推進を支えていると評価されています。プログラミング言語の発展と、視覚支援技術の融合が、新たな可能性を拓くことが期待されています。

企業情報


ViXion株式会社は、2021年に設立し、視覚に課題を抱える人々のための電子デバイスを開発しています。社会に寄与することを目的としたスタートアップで、視覚支援技術の分野でますます注目を集めています。

一方、公益財団法人しまね産業振興財団は、島根県内の中小企業をサポートする機関であり、地域の産業支援に力を入れています。共創によって新たな技術価値を創造し続ける姿勢が、今後も多くの人々に恩恵をもたらすことでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

会社情報

会社名
公益財団法人しまね産業振興財団
住所
島根県松江市北陵町1番地テクノアークしまね2F
電話番号
0852-61-2225

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。