フューチャーベンチャーキャピタル、事業承継センターと提携で中小企業支援強化

フューチャーベンチャーキャピタルと事業承継センター、業務提携で中小企業の事業承継を支援

近年、日本経済を支える中堅・中小企業において、経営者の高齢化や後継者不足が深刻な問題となっています。多くの企業が事業承継に課題を抱え、その数は全体の約6割にも及ぶと言われています。この状況は、企業の成長の停滞だけでなく、地域経済全体の活性化にも大きな影響を与えます。

このような背景から、事業承継支援に特化した企業や団体による支援体制の構築が急務となっています。この度、ベンチャーキャピタルであるフューチャーベンチャーキャピタル株式会社（FVC）と、事業承継コンサルティングを専門とする事業承継センター株式会社は、業務提携を発表しました。両社は、それぞれの強みを活かし、中小企業の事業承継を多角的に支援することで、地域経済の活性化に貢献していく方針です。

FVCは、地方創生を積極的に推進しており、地方自治体や金融機関との連携を通して、地域企業への投資を積極的に行ってきました。近年では、事業承継を契機に新たな成長を目指す企業からの資金調達ニーズが高まっています。一方、事業承継センターは、長年にわたり数多くの企業の事業承継を支援してきた実績を持つ、事業承継に特化した専門コンサルティング集団です。

今回の業務提携によって、FVCの資金力と投資ノウハウ、事業承継センターの事業承継コンサルティングノウハウを統合することで、より包括的な支援体制が構築されます。単なる資金提供だけでなく、後継者育成、経営ノウハウの承継といった「ソフト面」の支援も充実させることで、企業の持続的な成長をサポートします。

具体的には、資金調達支援に加えて、後継者候補の育成、企業文化やブランドの承継、親族間の調整支援といった幅広いサポートを提供します。これにより、事業承継におけるハードルを低減し、円滑な承継を促進することで、企業の継続性と成長を支援します。

この業務提携は、企業の事業承継を支援するだけでなく、地域経済の活性化にも大きく貢献することが期待されています。中小企業の事業承継問題は、個々の企業の問題にとどまらず、地域社会全体の課題となっています。今回の提携が、地域経済の活性化に貢献し、持続可能な社会の実現に繋がるものと期待されています。

フューチャーベンチャーキャピタル株式会社について

設立：1998年9月
所在地：京都市中京区
代表者：代表取締役社長今庄啓二
事業内容：投資事業組合の企画・運営、未上場企業投資業務、コンサルティング業務

事業承継センター株式会社について

設立：2011年12月
所在地：東京都港区
代表者：代表取締役内藤博
事業内容：事業承継コンサルティング業務、後継者塾の企画・運営

両社の連携によって、中小企業の事業承継における課題解決に向けた新たな取り組みが期待されます。

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