シンポジウム開催の背景
地域の持続可能な発展には中心市街地の活性化が欠かせませんが、近年の人口減少や少子高齢化が進む中で、空き家や空き店舗が増加し、活力を失いつつあるのが現状です。地域商業の基盤が弱体化する一方で、多くの課題が山積しています。
そのような中、内閣府では令和5年度に「中心市街地活性化評価・推進委員会」を立ち上げ、その成果に基づく施策を検討してきました。その中で特に重要視しているのが「ローカルファースト」の理念です。この理念を実現するためには、地域資源を最大限に活用し、外部人材を積極的に活用することが求められています。このような施策を進めるために、中心市街地活性化プラットフォームを整備し、地域の担い手を増やすことに取り組んでいます。
シンポジウムの詳細
12月2日(月)に行われるシンポジウムは、中心市街地活性化のプロセスを具体的に考察する重要な機会です。基調講演には和歌山大学の足立基浩教授が登壇し、「中心市街地活性化の必要性とその手法」についての講演を行います。この講演では、地域再生に向けた確かな戦略が語られる予定です。
その後、足立教授をモデレーターに迎え、地域で中心市街地活性化に取り組んでいる実践者や専門家によるパネルディスカッションを開催します。ここではさまざまな視点からの意見交換が行われ、地域再生に向けた「人材」の役割や「まちづくり」の新たなビジョンについて議論が交わされます。登壇するパネリストにも、各地での活性化の成功事例を持つ多彩な顔ぶれが揃っています。
参加方法と事前申し込み
シンポジウムへの参加は無料で、定員は100名と限られています。事前に申込フォームからの申し込みが必須となります。比例して申込みが早い者勝ちのため、参加希望者は早めの申し込みをお勧めします。また、会場での参加が100名に達した場合、その以降の参加者にはオンライン参加(YouTube Live)も提供されます。
交流会も予定されており、参加者同士の情報交換や意見交換が行える貴重な時間となります。地域の活性化に関心のある地方創生事業関係者や学生など、広く参加を募っています。
今後の展望
中心市街地の復活を目指すこのシンポジウムをきっかけに、多くの地域が新たなネットワークを形成し、実際的な解決策を見出していくことが期待されます。このシンポジウムが、地方創生を進める重要なステップとなることを願っています。地方の未来を担う若者たちの参加も、心待ちにしています。