パナソニックの自動車サイバーセキュリティソリューション「VERZEUSE(R)」の拡充
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社が自動車サイバーセキュリティの新たなソリューション「VERZEUSE(R)」シリーズを拡充し、クルマの開発から運用までの全ライフサイクルにわたるセキュリティ対策を強化しました。この新しいソリューションは、効率的で高水準なセキュリティ対策を実現するため、設計、実装、評価、製造、運用といった各フェーズでの入出力情報を連携し、これまで手作業で行われてきたセキュリティ対策作業をツールによって自動化します。
VERZEUSE(R)シリーズの主な機能
1. クルマの全ライフサイクルを見据えたセキュリティ
「VERZEUSE(R)」シリーズは、車両の開発から出荷に至るまで、全てのライフサイクルフェーズで対応しています。これにより、各フェーズでの入出力情報をスムーズに連携させ、セキュリティ対策のさらなる効率化を図ることができるのです。
2. 開発設計フェーズの自動脅威分析
特に、開発設計段階においては、ISO/SAE 21434に準拠した脅威分析を行う「VERZEUSE(R) for TARA(Threat Analysis and Risk Assessment)」を提供します。これにより、脅威分析の自動化を実現し、作業工数の大幅削減が期待されます。
3. 車載ソフトウェア向けの防御技術
さらに、車載ソフトウェアを標的としたサイバー攻撃に対抗する「VERZEUSE(R) for Virtualization Extensions Type-3」というコンテナ型仮想化セキュリティソリューションも発表されました。この技術は既に複数のカーメーカーによっても採用が決まっています。
今回新たに発表した「VERZEUSE(R)」シリーズは、2024年11月20日から22日にかけて開催される「EdgeTech+ 2024」にて展示される予定です。この機会に、最新のサイバーセキュリティ技術に触れることができます。
まとめ
パナソニックオートモーティブシステムズが展開する「VERZEUSE(R)」シリーズは、クルマのライフサイクル全体を見通したセキュリティ対策を実現する非常に重要な取り組みです。今後もクルマの安全性を高めるための新たなソリューションの開発が期待されます。この新しい技術がどのように自動車業界全体に影響を与えるのか、注目が集まります。