ランナー向けアプリ「Runtrip」が生活習慣病予防に寄与する効果を確認
株式会社ラントリップが提供するランニングアプリ「Runtrip」は、利用者の生活習慣病予防に効果があることが検証されました。この研究は東京都の「東京都スタートアップ社会実装促進事業」に採択され、アプリの継続的な利用が糖代謝の改善につながるかを確認するために実施されました。
プロジェクト概要
このプロジェクトでは、2回にわたって検証が行われました。まず、2023年に「Runtrip」に新規登録した21,664人の月間走行距離とSNS機能の利用データを12ヶ月間にわたって分析しました。次に、アプリ未利用者225名を対象に、登録・未登録の2つの群に分け、血液検査結果および気分に関するアンケートを比較しました。
監修体制
- - 医学的監修:日本糖尿病学会 糖尿病専門医 三輪真也医師
- - データ分析監修:株式会社データオーブ 取締役 橋本知明氏
第一回の検証結果
分析の結果、以下の3つの特徴的な傾向が見られました。
1.
「Runtripマイル」の重要性
ポイント付与を受けたユーザーは、初月から3ヶ月間の継続率が約20ポイント高く、25%から45%へと跳ね上がりました。
2.
コミュニティの強化
SNS機能「Runtripジャーナル」を活用するユーザーは、6ヶ月後の月間走行距離が約2.8倍に達し、モチベーション向上の効果が明らかになりました。
3.
健康面での影響
利用者の中で、健康的な行動の変化が観察され、リワードとコミュニティがランニングの習慣化に寄与していることが示されました。
第二回の検証結果
次に行った第二回の分析では、特にBMIが22以上25未満の層でHbA1cに統計的に有意な改善が見られ、自己管理の重要性が再確認されました。他の群に比べて、日常の気分においても改善傾向が見られましたが、統計的な有意差は認められませんでした。
今後の計画
ランニングアプリ「Runtrip」は、今後も運動習慣と健康指標の相関を探るために研究を進める予定です。対象セグメントの分類や運動習慣把握方法の精度を向上させることで、さらに多くの人々に健康的なライフスタイルを提案し続ける所存です。
「PoC Ground Tokyo」について
この研究は、東京都が行う「東京都スタートアップ社会実装促進事業」の支援を受けており、スタートアップが事業化に向けた実証実験をサポートしています。
株式会社ラントリップについて
株式会社ラントリップは東京都渋谷区に本社を置き、2015年に設立されました。ランナー向けに使いやすいアプリを開発し、健康的なライフスタイルの実現に向けた活動を展開しています。
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