ALSOKが推進する新たなDX基盤の運用が本格化

ALSOK株式会社は、全社のデジタルトランスフォーメーション（DX）基盤として「InsuiteX」と「SmartDB」の運用を正式に開始しました。これにより、16,000以上のユーザーが新たなビジネスプラットフォームを活用し、業務効率の向上や環境対策の強化を目的とした取り組みが加速しています。

概要と背景

ALSOKは、警備やビル管理、介護など多岐にわたる事業を展開しており、創業60周年を迎える2025年に向け、社名を「綜合警備保障株式会社」から「ALSOK株式会社」に変更。ブランドスローガンも一新し、より多様なリスクに対処する企業への進化を目指しています。

2021年、ALSOKは中期経営計画「GD2025」を策定し、DXを重要な戦略に位置づけたことで、全社的なDX推進体制を整えました。この一環で導入したのが、業界をリードする「InsuiteX」と「SmartDB」です。これにより、従来のオンプレミス環境からSaaS型の環境へと移行し、業務をより効率化することを目指しています。

InsuiteXとSmartDBの効果

両製品は、情報のしっかりした伝達や、業務負担の軽減を実現しています。特に、InsuiteXを活用することで、各拠点への経営層からの指示が正確に伝えられ、組織全体の力を強化することに成功しました。また、SmartDBを導入することにより、業務のデジタル化も進み、情報管理の精度が向上しました。特に業務用車両の管理がそれにあたります。従来はExcelで管理されていた情報を集約することで、データ分析が可能となり、CO2排出量の把握にも寄与しています。

さらに、官公庁や自治体の入札情報への対応管理や急なタスクの進捗もデジタル化され、業務の効率性が飛躍的に向上しています。

DX人材育成への取り組み

ALSOKは、SmartDBの認定資格「SmartDB Certified Specialist（SCS）」を設け、約140名のDX人材を育成しています。この人材たちは、現場主導での業務改革を進めており、会社全体のBPR（業務改革）をさらに加速させています。

まとめと今後の展望

ALSOKのDX戦略は、今後も「InsuiteX」と「SmartDB」を最大限に活用し、組織の活性化と企業競争力の向上を目指すものです。DXを通じた業務の変革がようやく実を結び始め、社会的責任を果たす一助となることが期待されています。これからもALSOKがどのような進展を見せるのか、目が離せません。