生成AIを活用した薬歴作成支援アプリのβ版と特許出願を発表

2024年、茨城県つくば市に本社を置く株式会社ロジロジは、生成AI技術を駆使した薬歴作成支援アプリのβ版をリリースすることを発表しました。このアプリは、主に薬剤師が患者に行う服薬指導をより効率的に行うために設計されています。アプリは、薬剤師と患者の対話をリアルタイムで記録し、生成AIを利用してSOAP形式の文章に変換します。この特徴により、医療分野における情報の一貫性と正確性が向上します。

特徴と機能

アプリの主要な機能には、以下のような特性があります。

- スマホとLINEでの導入: 特別な機器を必要とせず、手軽に利用できます。
- 直感的なチャットUI: 使用者が容易に操作できるように設計されています。
- 医薬品名の高精度認識: AIによる認識機能が向上しており、特許も出願中です。
- Googleスプレッドシートとの連携: データの整理や管理が容易になります。
- 既存の電子薬歴との互換性: 新たに大規模なシステムを導入する必要がありません。

これらの特徴によって、薬剤師は日常の会話をもとに、正確な記録を取ることができるようになります。SOAP形式で記録された情報は、Googleスプレッドシートに簡単に出力でき、パソコンやスマートフォンで容易に確認・修正が可能です。また、今後はさらに生成AIの特性を生かした機能を追加していく予定です。

先行導入薬局の募集

株式会社ロジロジは、正式リリースを前にして、先行導入薬局を3店舗限定で募集しています。これは、異なる業務フローと利用環境での検証を目的としており、薬歴作成の負担を軽減したいと願う薬局や、デジタルトランスフォーメーション（DX）に取り組む意欲的な薬局からの応募を期待しています。また、申し込みは2024年8月31日まで受け付けており、定員に達し次第早期に締め切る可能性があります。

参加条件としては、保険調剤薬局であることが求められ、初期費用10,000円、月額費用5,000円からの特別プランが用意されています。