大牟田市の地域共生社会
2023-02-27 14:30:31

高齢化社会のモデル都市・大牟田市、DXと地域共生社会実現に向けた連携協定締結

高齢化が進む大牟田市、DXと地域共生社会実現に向けた取り組み



福岡県大牟田市は、全国でも高い高齢化率を誇る、超高齢社会のモデル都市として知られています。少子高齢化や人口減少といった社会問題に対し、従来の行政サービスだけでは対応が困難な状況の中、大牟田市は、デジタル技術(DX)を活用した新たな地域創生に向けた取り組みを加速させています。

この度、大牟田市は、地域課題解決に積極的に取り組む大牟田未来共創センター、そしてNTT西日本グループの地域創生Coデザイン研究所との連携協定を締結。三者連携による、持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みがスタートしました。

なぜDXと地域共生社会なのか?



大牟田市では、かねてより「認知症の人とともに暮らすまちづくり」を推進し、その取り組みは全国的に注目を集めています。しかし、高齢化の進展や人口減少は、地域の課題をますます複雑化させています。

そこで、行政、市民、企業が協働し、デジタル技術を活用することで、これらの課題解決を目指すこととなりました。DXは単なる技術導入ではなく、市民の生活向上、地域産業活性化、そして持続可能な社会の構築に貢献する手段として位置付けられています。

具体的な連携内容



連携協定では、以下の4つの柱を中心に、三者で連携・協力していくことが合意されました。

1. 地域におけるDX及びデジタル技術活用: 市内事業所のDX推進支援、市民向けデジタル技術活用講座の実施、市役所へのデジタル技術導入支援などが含まれます。VR技術を活用した地域交流プロジェクトなどもその一環です。
2. イノベーション創出: 地域の持続可能性を高めるため、イノベーション創出に向けた現状分析、課題解決策の企画、関係者との連携体制構築などが行われます。
3. 地域共生社会の実現: 大牟田市健康福祉総合計画に基づき、地域共生社会実現に向けた施策推進、課題解決策の企画、関係者との連携体制構築などが計画されています。
4. その他、地域創生に関すること: 上記3点以外にも、地域創生に資する様々な取り組みが検討・実施される予定です。

これまでの実績



連携協定締結に至るまで、三者は既に様々な共同プロジェクトを実施してきました。「わくわく人生サロン」では、対話を通じた高齢者の社会参加促進、「にんげんフェスティバル」では、市民参加型のイベントを通して未来社会への議論を深めました。また、「VRを活用した地域とつながるプロジェクト」では、VR技術を通じて高齢者と地域社会の繋がりを創出する試みも行われています。これらの実績が、今回の連携協定の土台となっています。

未来への展望



今回の連携協定は、大牟田市における地域創生のみならず、日本全国、ひいては世界へと広がる可能性を秘めています。超高齢社会のモデル都市である大牟田市での取り組みは、他の地域にとっても貴重な示唆を与え、高齢化社会における持続可能な地域社会の構築に大きく貢献すると期待されています。

大牟田市の取り組みは、単なる高齢化対策ではなく、DXと地域共生の融合による、新たな地域社会のあり方を提示するものです。その進展を、今後も注目していきましょう。

会社情報

会社名
一般社団法人大牟田未来共創センター
住所
福岡県大牟田市不知火町1-4-2
電話番号
0944-55-7055

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