石川県能登町とJX通信社が災害情報発信の新たな連携協定を結ぶ

打ち手を強化する災害情報の連携

石川県の能登町が、株式会社JX通信社との間で災害情報の収集および発信を効率化するための連携協定を締結します。この協定は、2024年9月20日に能登町役場で行われる予定で、能登半島地震の経験を基にした取り組みとなります。

取り組みの背景

能登町は、最近の地震を受けて災害対応力の強化が急務とされています。このため、デジタル技術を活用した情報の収集と発信が不可欠であるとの認識が広がっています。協定の締結により、森町長やJX通信社の代表が参加する式典が開かれ、地域の未来に向けた重要な一歩を踏み出します。

協定の内容

締結される協定の主な内容は、以下の通りです：

- 行政向けの情報収集・発信のDX化支援：JX通信社が提供する「FASTALERT」を用いた新しい情報流通体系の構築です。
- 住民参加型の情報提供：市民や地域団体から集めた情報をもとに、「NewsDigest」アプリを通じて信頼性の高い情報を発信します。
- 能登町におけるデジタルトランスフォーメーション（DX）の推進に向けた企画・支援を行います。

この取り組みは、当社が地方自治体と協定を結んだ事例としては地元初、全国で8例目となります。デジタル技術を駆使することで、災害時の情報収集の迅速化と正確性の向上を図ります。特に、前回の地震で得られた教訓を生かし、情報提供のスピードと質の向上が期待されています。

「FASTALERT」と「NewsDigest」について

JX通信社が開発した「FASTALERT」は、SNSなどから収集した膨大なデータをリアルタイムで分析し、災害や事故、事件に関する重要な情報を提供するサービスです。2016年から運用されて以来、多くのメディアで利用されており、特に視聴者から提供された情報を活用したニュース報道の強化に寄与しています。

一方で「NewsDigest」は、一般市民がリアルタイムで情報を投稿したり、ニュースを読みながらポイントを貯めることができるアプリです。これにより、地域の声を反映させた情報発信が可能となります。

新しい情報流通の仕組み

本協定によって、能登町では「FASTALERT」と「NewsDigest」の連携を図り、情報の透明性を確保します。市民から寄せられる情報はJX通信社の分析を経て、信頼性の高い形で地図上に可視化され、町民に共有されることが目指されています。この新しいシステムが、住民の安心と安全の向上に貢献することが期待されています。