神奈川県、Another worksと連携しデジタル人材確保へ向けた実証事業をスタート

神奈川県のデジタル人材確保に向けた新たな取り組み

神奈川県が、株式会社Another worksと連携し、県内の市町のデジタル人材の確保と自治体のデジタルトランスフォーメーション（DX）推進に向けた実証事業を開始することが発表されました。このプロジェクトは、2024年8月19日にスタートし、県内5つの市町を効果的に支援することを目指しています。

地方創生とデジタル人材の重要性

日本の地方自治体では、デジタル人材の不足が深刻化しています。行政手続きのオンライン化を進める中で、必要なスキルを持った人材を確保することが急務課題となっており、特に神奈川県でも同様のニーズが多く見られます。Another worksは、複業マッチングプラットフォーム「複業クラウドfor Public」を通じて、地方でのデジタル人材の確保や育成を支援し、地方創生に貢献しています。

この取り組みには、2023年までに全国で150以上の自治体と連携し、1,900社、80,000名以上の利用実績があるAnother worksの専門知識と経験が活かされる予定です。執行役員の大林尚朝氏は、「さらに多くの自治体がデジタル人材の活用を通じて、地域課題を解決し、持続可能な成長を実現できるよう努めていきます」と語ります。

実証事業の概要

今回の実証事業では、県内5つの市町においてそれぞれ異なる課題に対するデジタルアドバイザーを募集しています。具体的には、厚木市ではデジタルリテラシーの向上を目指すDXアドバイザー、海老名市では業務効率化を図るためのBPR（ビジネスプロセス・リエンジニアリング）アドバイザー、寒川町では情報セキュリティの専門知識を提供するアドバイザー、大井町では現場の声を反映させたデジタル推進に寄与するアドバイザー、そして愛川町では職員のデジタルリテラシー向上を促進するアドバイザーが求められています。

地域のニーズに応じた人材募集

各市町の職員に対し、必要なスキルや知識を提供することを目的としたこれらのアドバイザーは、地域のニーズに応じて具体的なプランを作成し、直接的な支援を行います。これにより、県内自治体のDXが加速し、さらなる地域活性化が期待されます。

- 厚木市: デジタルリテラシー向上のための待遇
- 海老名市: 業務効率化を実現するためのBPRアドバイザー
- 寒川町: 情報セキュリティポリシーの策定を支援するアドバイザー
- 大井町: 現場の実情にそったデジタル推進サポート
- 愛川町: DXリーダーの育成を目指す教育アドバイザー

実施スケジュール

このプロジェクトは、2024年8月19日に公募を開始し、9月2日には募集が終了します。その後、中旬に選考を行い、9月下旬から各市町での業務が開始され、2025年2月中旬には業務が終了する予定です。

まとめ

今後も地方自治体と民間の連携が進む中、Another worksは複業人材を通じて、地域の問題解決に貢献する姿勢を貫いていきます。デジタル人材確保のモデルケースとなるこの取り組みは、他の自治体にも波及効果をもたらすことでしょう。協働プロジェクトが成功を収め、神奈川県がデジタル時代にふさわしい地域として先駆けることが期待されています。