電算システムとISR社、強力タッグで新たなセキュリティ時代へ
岐阜を拠点とする電算システム株式会社と、東京のインターナショナルシステムリサーチ株式会社(ISR社)が、資本業務提携を行い、共同で新しい認証サービス「MAS(MURO Authentication Shield)」を提供開始しました。この連携は、増加するサイバー攻撃、特にランサムウェア攻撃への対策強化という喫緊の課題への対応として注目されています。
強固なセキュリティ、利便性向上を実現する「MAS」
「MAS」は、ISR社が提供するパスキー認証サービス「CloudGate MURO」と、Yubico社のセキュリティキー「YubiKey」を組み合わせた、イントラネットアクセスのための高度なセキュリティソリューションです。パスワードレス認証を実現することで、従来のパスワードに潜む脆弱性を克服し、フィッシング攻撃などからの保護を強化します。
さらに「MAS」は、導入時の負担軽減にも配慮した設計となっています。セキュリティキーの事前登録や、導入サポートを行うカスタマーサクセスマネージャーの配置、そして将来的にはセキュリティキーライセンス管理ツールも提供予定。これにより、企業はスムーズかつ効率的に高度なセキュリティ対策を導入できるようになります。
長期にわたるパートナーシップが結実
電算システムとISR社は、2009年からパートナーシップを築いてきました。電算システムは、ISR社の提供する「CloudGate」をGoogle Workspaceユーザーに提供することで、セキュリティ強化と利便性向上を支援してきました。今回の資本業務提携は、この信頼関係をさらに発展させ、より高度なセキュリティサービスを提供していくための戦略的決定と言えます。
パスキー認証とYubiKey:安全性の高い認証方式
「MAS」の中核をなすパスキー認証は、パスワードに代わる、安全で簡単なログイン手段です。指紋認証や顔認証といった生体認証と組み合わせることで、パスワードを記憶する必要がなくなり、利便性も向上します。
また、YubiKeyは、USBポートに挿入するだけで本人認証を行うハードウェアセキュリティキーです。物理的なキーを使用することで、フィッシング攻撃などに対する耐性を飛躍的に高めることができます。Yubico社はFIDOアライアンスの創設メンバーであり、YubiKeyは世界中で広く導入されています。
ランサムウェア対策の重要性
近年、ランサムウェアによる被害が深刻化しており、企業にとってデータ保護は喫緊の課題となっています。「MAS」は、このような脅威から企業の重要なデータ資産を守るための強力な武器となるでしょう。
電算システムの今後の展望
今回の提携により、電算システムはGoogle Workspace事業の拡大と、グループ全体でのセキュリティ事業の強化を目指します。ユーザーへのより高度なセキュリティ対策の提供を通じて、社会全体のセキュリティ向上に貢献していくことが期待されます。
関係各社の概要
株式会社電算システムホールディングス
所在地:岐阜県岐阜市日置江1丁目58番地、東京都中央区八丁堀2丁目20番8号
事業内容:情報サービス事業、収納代行サービス事業
URL:https://www.ds-hd.co.jp/
株式会社電算システム
所在地:岐阜県岐阜市日置江1丁目58番地、東京都中央区八丁堀2丁目20番8号
事業内容:情報サービス事業、収納代行サービス事業
URL:https://www.densan-s.co.jp/
株式会社インターナショナルシステムリサーチ
所在地:東京都中野区中野4丁目10番1号
事業内容:クラウド認証サービス事業
URL:https://www.isr.co.jp/