岩槻人形博物館で特別展が開催
さいたま市に位置する岩槻人形博物館は、2025年に開館5周年を迎え、それを記念して特別展「THE 岩槻の人形史―受け継がれし人形、ここに見参!―」を開催します。この展覧会では、江戸時代からの岩槻の人形制作の歴史を掘り下げ、地域に根付いた人形文化の深い魅力を伝えます。
岩槻“人形のまち”の誕生
日本有数の人形産地として知られる岩槻は、江戸時代から続く賑わいを背景に、戦後にかけて人形制作の工房が増え、発展してきました。特別展はその歴史を再発見する機会となります。特に、江戸時代の古文書が新たに発見されたことがあり、これが本展の目玉です。これを初めて公開することにより、訪れる人々に新しい発見を提供します。
展示される作品
本展には、様々な時代の貴重な人形が展示されます。具体的には、次のような作品が並びます:
- - 螺鈿鞍(江戸時代、久伊豆神社蔵)
- - 岩槻城並侍屋敷城下町迄総絵図(江戸時代中期、さいたま市立博物館蔵)
- - 土製人形狆抱童子(享和2年、港区立郷土歴史館蔵)
- - 人形神輿(天保12年/1841)
特にこの神輿は、これまであまり知られていなかった歴史的なアイテムであり、訪れる人々の目を引くでしょう。
特別イベントも揃い踏み
特別展期間中は関連イベントも開催され、より深く岩槻の人形文化について学ぶことができます。特に「深掘り!岩槻の人形」というスライドトークや、学芸員による展示解説も行われる予定です。これに参加することで、参加者は人形の背後にある文化や歴史を体験できる良い機会となります。
費用とアクセス
本展への入場料金は、大人が300円、高校生・大学生が150円、小中学生が100円と、非常にリーズナブルな価格です。着物で訪れると観覧料が無料になる特典もあり、伝統文化を体験するチャンスとなっています。
岩槻人形博物館へのアクセスは、東武アーバンパークラインの岩槻駅から徒歩10分、駐車場も完備していますので、車でも来館可能です。
さいたまの文化の真髄を味わう
岩槻人形博物館での特別展は、ただの見学だけではなく、地域の魅力や伝統文化に触れる貴重な機会です。人形を通じて岩槻の歴史を感じ、多くの新たな発見をしてみてはいかがでしょうか。特別展は2025年10月から11月末まで開催されるため、ぜひ足を運んでみてください。