松本の古民家再生
2021-02-28 19:30:01

松本市で再生された古民家が長野県建築文化賞を受賞

長野県松本市にある「Satoyama villa 本陣」が、2020年の長野県建築文化賞において、既存ストック活用部門の優秀賞を受賞しました。本施設は、地元の企業によって再生された古民家であり、観光だけでなく、企業向けの研修や様々なイベント利用が提案され、多機能なスペースとしての新たな形を示しています。

「Satoyama villa 本陣」は2020年9月にオープンし、古民家を再活用することによって地域の文化や歴史を次世代に残す取り組みを行っています。この施設は、長い間放置されていた小澤家住宅を改修したもので、松本藩主が休憩した歴史を引き継いでいます。昨年の建築文化賞には、一般部門や住宅部門を合わせて35作品が集まり、厳正な審査の結果、同施設が優秀賞を獲得しました。

特筆すべきは、施設内のデザインが既存の建物の魅力を引き立てつつ、新しい生活様式にマッチするように工夫されている点です。特に、書院窓を開けると浴室に続くという大胆なプランが印象的で、古い文化財に新たな機能を持たせています。これにより、宿泊者は庭を眺めながらゆったりと湯に浸かる贅沢な体験が可能です。

さらに、「Satoyama villa 本陣」は、ただの宿泊施設ではない点でも注目されています。法人向けの研修やワーケーション、さらには個展や演奏会など、様々なイベントにも利用されています。3月6日、7日には経済アナリストの藤原直哉氏を招いたリーダーシップ研修が計画されており、地域の資源を活用した多様なプランが今後も展開される予定です。

このような取り組みは、持続可能な開発目標(SDGs)に匹敵する意義もあり、特に「住み続けられるまちづくり」に対する貢献として評価されています。Satoyama villaの運営を行う扉ホールディングス株式会社は、単なる宿泊施設に留まらず、地域の文化や歴史を大切にしながら、それを利用する人々に感動的な体験を提供することを使命としています。

「Satoyama villa 本陣」は、まさに古民家再生の成功例であると言えます。地域の魅力を再認識し、次世代へと継承するための重要なプロジェクトとして、今後の展開にますます期待が高まります。現代のライフスタイルに合わせた新たな価値を提供するこの施設から、長野県の建築文化がさらに発展していくことを願ってやみません。

会社情報

会社名
扉ホールディングス株式会社
住所
長野県松本市深志1-2-18コスモビル3階
電話番号
0263-88-3266

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