「やくばと病院予約」が初診予約数1万件突破！新たな医療予約の形とは

「やくばと病院予約」が輝かしい成果を上げる

メドピア株式会社の子会社である株式会社やくばとが、2023年の7月にスタートしたWeb予約システム「やくばと病院予約」は、サービス提供から約1年で初診予約数が1万件を突破するという快挙を成し遂げました。このシステムは、患者が医療機関にアクセスしやすくすることを目的に設計されたもので、特に基幹病院や中核病院向けのサービスです。

システム開発の背景と導入の意義

従来、病院での初診予約は電話やFAXが主流でしたが、これには特定の時間に受電の集中が起こり、病院スタッフの負担を増加させるという課題がありました。また、複雑な予約フローが原因で、Web化がなかなか進まなかったのも事実です。やくばとは、こうした課題を解決し、患者の利便性を向上させるため、「やくばと病院予約」を開発しました。

このシステムを利用することで、患者は電話をかける必要が無くなり、オンラインで24時間いつでも予約が取れるため、日中に電話をかけられない人々にとって非常に大きな利点となります。また、このシステムはデザインがわかりやすく、年代やデジタルスキルにかかわらず簡単に操作できるため、利用者の増加が促されています。

藤沢湘南台病院の体験談

神奈川県藤沢市の藤沢湘南台病院は、328床を擁する急性期病院であり、地域包括ケアや回復期リハビリテーションなど多様な医療サービスを提供しています。この病院では、患者約900人が毎月紹介され、半数が予約を経て来院しています。従来の通信手段に依存する中で、地域医療連携室は常に電話業務に追われていました。

藤沢湘南台病院は、「やくばと病院予約」を導入することで、患者や紹介元医療機関、そして自院のそれぞれに一畳の利益を感じています。患者は自身のスマートフォンを使用して、都合の良い時間に安心して予約を行うことができ、これまでの不安を解消できました。

紹介元医療機関も、患者に提供するQRコード付きチラシを活用すれば、煩雑な電話連絡やFAX送信から解放され、より簡単に紹介を行えるようになりました。それによって、業務の効率化も実現しています。

さらに、このシステムは地域医療連携室の業務にも大いに役立ち、生産性の向上や電話対応の削減にも寄与しています。たとえば、月に約300分間の電話受付業務を削減できたという具体的な成果もあります。

今後の展望

やくばとは、今後も医療機関のデジタルトランスフォーメーション（DX）を支援することを目指しています。「やくばと病院予約」がもたらす利便性は、医療のアクセス性・効率性を向上させ、最終的には地域全体の医療環境の改善につながるでしょう。

このシステムが、今後さらに多くの医療機関に導入され、患者の満足度向上に寄与することを期待しています。こうした医療のデジタル化は、患者にとっての新しい選択肢を提供し、医療機関と患者との関係性をより良いものに変えていくでしょう。