新たなる供養の形
2019-08-06 09:30:01
少子高齢化時代のお墓参り事情と新しい供養の形
少子高齢化時代のお墓参り事情と新しい供養の形
近年の調査によると、少子高齢化が進む日本において、お墓参りの理想と現実のギャップが浮き彫りになっています。具体的には、自分の理想的なお墓参りの頻度と実際の頻度に大きな相違が見られるのです。
お墓参りの実態
調査によれば、理想的なお墓参りの頻度を「年間数回」とした人が約7割を占めている一方で、実際に「年に1回以下」と回答した人が半数を超える結果となりました。このことから、参拝したい気持ちはあるものの、現実はその意向に反していることが示唆されています。
また、お墓までの移動時間についても、理想は30分未満とされていますが、実際には約50%が1時間以上かかり、中には3時間以上かかるという方も存在することがわかりました。
現代のお墓への不安
お墓に対する不満には、自宅からのアクセスが悪いことや、継承者がいないこと、さらには手入れが困難だという点が挙げられています。将来に対する不安としても、お墓を受け継ぐ人がいないことや、墓じまいが煩雑になることに対する懸念が多くの人に存在しました。
特に、中高年層の15世帯に1世帯が自宅で遺骨を保管しているというデータがあり、自分のお墓を持たない人も4割以上に達していることが明らかになっています。これらは、現代の少子高齢化の影響が色濃く反映された結果だと言えるでしょう。
新しい供養の形をどう考えるか?
そんな中で注目を集めているのが、寺院内に新設された「堂内墓地」です。これは、室内型の納骨施設であり、伝統を保ちながらも現代のニーズに応える形で設立されたものです。特に、アクセスが良く天候に左右されることなく使用できるため、高齢者や忙しい方にとって非常に便利な選択肢となっています。
この堂内墓地は、手ぶらでも訪れることができ、仏壇や墓石とは異なる形で故人との対面が可能です。この新しい供養の形は、少子化が進行する中でも、故人を囲みながらゆっくりと大切な時間を過ごす機会を提供します。
供養が身近になる
供養の方式が時代とともに変化しているのは明らかです。お墓参りの理想を追い求める一方で、実際の供養はより柔軟に、自由に行われる必要があります。自宅にお骨を保管する選択肢も、それに対応する一つの手段と言えるでしょう。
今後、ますます多様化する供養のスタイルの中で、巷にあふれる「永代供養墓」や「樹木葬墓地」といった新しい供養の形も選択肢として挙がってくるでしょう。特に「お墓が遠い」「子供に負担をかけたくない」という声が高まる現代において、地域を行き交う便利な場所に新たなお墓が増えることが期待されています。
結論
少子高齢化の進行に伴い、従来のお墓参りのあり方が見直され、多様化した供養の手段が求められる時代に突入しています。これからのお墓参り事情を見据えながら、より良い供養の形を共に模索し、実現していくことが求められています。
会社情報
- 会社名
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株式会社霊園・墓石のヤシロ
- 住所
- 大阪府箕面市稲1-4-3
- 電話番号
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