スターシーズ、蓄電池事業へ本格参入し未来のエネルギーを変革する

スターシーズ、蓄電池事業へ本格参入

2025年6月3日、東京都港区に本社を置くスターシーズ株式会社が、系統用蓄電池事業に本格的に参入することを発表しました。この動きは同日開催の取締役会で決定され、中国の上海に拠点を持つ蓄電池メーカー、ロベステック社との業務提携契約が結ばれたことを背景としています。

再生可能エネルギーと蓄電池の重要性

地球温暖化対策として、世界各国でカーボンニュートラルの達成が目指されています。その中で、日本でも風力やソーラーエネルギーなど再生可能エネルギーの導入が進んでいます。しかし、これらのエネルギーは不安定であるため、電力システムの安定化が求められています。こうした背景から、スターシーズは再生可能エネルギーの安定供給を実現するために系統用蓄電池事業への参入を決めました。

高品質な過去の実績を生かした新たな挑戦

もともと衣料品や雑貨の製造・販売を行っていたスターシーズは、環境への負荷を軽減するための取り組みを強化しています。高い品質基準の製品を提供してきたことから、企業の社会的責任を果たす新たな成長戦略として蓄電池事業を選んだのです。これにより、持続可能な経営を実現すると共に、新しい市場でのビジネスチャンスを広げることを目指しています。

ロベステック社との提携内容

提携の内容には、日本国内におけるBESS（定置型蓄電システム）市場の開拓や、プロジェクト開発、経営面での協力関係の構築が含まれています。具体的には、両者が協力し、日本全国でのBESSプロジェクトを推進し、さらには400MWh規模の製品供給も計画されています。これにより、日本における電力システムのさらなる安定化を図る狙いです。

企業目標と投資計画

スターシーズは今後3年間で蓄電池事業に75億円を投資する計画です。そのうち15億円は初期導入や製品在庫の確保、開発体制の強化に充てられます。さらに、デジタル化や分散化の進展に合わせ、次世代電力取引市場への対応や、VPP構想との連携も視野に入れています。これにより、環境配慮型の透明な事業運営を目指します。