新しい時代の競走馬の健康管理を実現するaiwell株式会社
東京都千代田区に本社を置くaiwell株式会社は、2024年12月から新たに加藤淳氏を顧問獣医師として迎えることを発表しました。加藤氏は国内最大手の競走馬生産・育成牧場で20年以上の経験を持つ専門家であり、aiwellは彼の豊富な知識をもとにAIプロテオミクス技術を駆使して、競走馬の疾病や疾患の早期発見を目指します。
AIプロテオミクス技術とは?
aiwellは、「AIプロテオミクス」と呼ばれるタンパク質解析手法を開発しました。この技術は、二次元電気泳動を用いて得られた画像をAIで比較検証し、病気や生態変化に関連する特定のタンパク質、つまり「バイオマーカー」を迅速に探索することが可能です。この方法を用いることで、競走馬だけでなく、動物や植物における健康管理や疾病の早期発見を実現することができます。
顧問獣医師就任の背景
加藤氏は、北海道大学獣医学部を卒業後、競走馬の専門医として多くの現場で実績を積んできました。彼は、繁殖牝馬や仔馬から現役競走馬に至るまで、幅広い分野で経験を有しており、特に競走馬の健康管理に特化した知識を持っています。aiwellは、嬉しいことにこれまでにも競走馬向けのプロテオミクス技術を実用化しており、今回の加藤氏の就任によりさらにその技術開発が加速すると期待されています。
具体的な技術開発の目標
aiwellの新たな取り組みとして、主に次の3つの技術開発が挙げられます。
- - 疲労骨折や浅屈腱炎、馬インフルエンザウイルス感染症などの早期発見技術の開発
- - 受胎率向上や出産兆候の発見を通じて、より効率的な繁殖現場を実現
- - 競走馬をモデルケースとし、家畜(牛や豚など)への応用を進める
このような目標を掲げ、aiwellは獣医師の加藤氏とともにさらなる技術革新を追求していきます。
会社概要とAIプロテオミクスの展望
「AIプロテオミクス」は、国立東京科学大学の林宣宏教授によって開発された国際特許技術であり、aiwellはこれをベースに多様な市場ニーズに応えるために独自の研究所「プロテオミクスイノベーションセンター」も設立しました。
同社はこれまでに、無洗浄タンパク質ゲル染色剤や情報処理システムなど、数件の特許を取得しており、獣医師としての専門知識を活かした新たなプロジェクトにより、競走馬の健康を守る新しい時代を切り拓いていくことが期待されています。
今後でのaiwellの活動に注目しつつ、競走馬の健康を支えるその技術が、動物界全体にどのような影響を与えていくのか、非常に興味深いところです。