フリーランス活用を支援するランサーズとMS&ADの新たな提携について
フリーランスマッチングプラットフォームを展開するランサーズ株式会社が、2024年11月28日にMS&ADインターリスク総研と共同で行ったセミナーに注目が集まっています。このセミナーでは、2024年11月施行の「フリーランス保護新法」に対する企業の取り組みを促す内容が盛り込まれ、企業が外部人材、特にフリーランスをどのように活用するかについて考察されました。セミナーには約60社が参加し、アンケート結果からも高い評価を得たことが伺えます。
セミナーの背景と目的
最近、フリーランスや副業という働き方が急成長していますが、それに連動して新たな法制度が必要とされています。新法制定に伴い、企業はフリーランスとの取引において条件の明示や適正報酬の支払いといった法的義務が求められます。このような新しい時代背景の中で、人材の多様化とリスクマネジメントが企業経営においてますます重要な課題となっています。
MS&ADインターリスク総研が主催したこのセミナーでは、特に企業の法的対応や人材マネジメントの重要性を再確認することが目的です。ランサーズからは、地域共創推進マネージャーの篠原氏が登壇し、新法の主要ポイントや外部人材を採用する際の注意すべき点について詳しく講義しました。
セミナーの内容と参加者の声
セミナーは、人的資本経営における労働力の多様化とリスクマネジメントというテーマで行われました。参加者からは、セミナー内容に「満足した」との回答が86%に上り、多くの人が新たな知見を得たことが分かります。特に、90%以上の参加者が「学びがあった」と評価し、セミナーの実効性を裏付ける結果が得られました。
しかし、フリーランス保護新法について事前に知識を持っていた参加者はわずか20%未満であり、「知らなかった」との回答も30%超に上りました。これは、企業における新法の理解がまだ進んでいないことを暗示しています。法的要件を適切に理解するためには、さらなる教育が不可欠だと考えられます。
参加者が感じた課題として、「特になし」が61.9%と多かったものの、「業務を依頼した際の禁止事項の遵守」(23.8%)が挙げられるなど、法的リスクに対する意識も高まっています。これにより、契約書整備や取引プロセスの明確化が求められていることが分かります。
今後の取り組み
ランサーズは、今後もフリーランスを生かした働き方や外部人材の活用について企業への情報提供を続けていく方針です。法的対応を含むリスクマネジメントの高度化を進めつつ、企業のパートナーとして信頼に応える姿勢を貫いていくつもりです。そのためには、企業とフリーランスがより良い関係を築くための仕組みを構築し、人的資本経営のフレームワークにおいて果たすべき役割を果たさなければなりません。
フリーランスや外部人材活用の重要性を再確認し、未来の働き方を見据えた業務提携を進めていくランサーズ。これからの取り組みに期待が寄せられています。
ランサーズ株式会社について
ランサーズは、個と企業がオンラインでマッチングできるプラットフォームを運営し、約200万人のフリーランスと企業とのマッチングを支援しています。今後も新しい働き方を提案し、多様なニーズに応えるべく努力を続けています。