新しいバッテリー材料を目指すQunaSysの挑戦
QunaSysが、欧州支社のQunaSys Denmark ApSを通じて、EUの助成金プログラム「FULL-MAP」に参加することが正式に発表されました。このプロジェクトは、バッテリー技術の革新を目的とする国際的な共同研究のものであり、QunaSysはその中で自身の強みである量子機械学習技術を駆使して次世代のバッテリー材料開発に挑みます。
FULL-MAPプロジェクトの概要
FULL-MAP(Furthering the Development of a Materials Acceleration Platform for Sustainable Batteries)は、EUの「Horizon Europe」プログラムの一環として位置づけられています。このプロジェクトには、32の機関が参加しており、QunaSysはその一員として位置付けられています。目指すは、高性能で環境に優しいバッテリー材料の開発であり、ブリュッセル自由大学がプロジェクトの中心的な役割を担っています。このような国際的なコンソーシアムには、AIやビッグデータ、自律合成ロボティクスなど、多様な専門分野の参加があり、各参加者が自らの強みを活かすことで研究を進めています。
QunaSysの果たす役割
QunaSysは、量子コンピュータ技術に特化した企業として、バッテリー材料開発において革新的な計算手法を提供します。量子アルゴリズムを利用することで、電解質や電極のシミュレーション精度を向上させ、バッテリー内部の構造をより詳細に分析します。このアプローチにより、バッテリーの安定性や効率を高める新しい材料の発見へと繋がるのです。特に、QunaSysの技術は、大規模な量子化学計算を迅速に行う支援をし、電極と電解質の界面やイオンの挙動、バッテリーの劣化メカニズムを深く理解する手助けをします。
持続可能なエネルギー技術の発展に向けて
このFULL-MAPプロジェクトは、特に電気自動車と再生可能エネルギーの普及に対する需要の高まりに応える形で、持続可能なエネルギー技術の革新を目指しています。QunaSysとそのパートナーたちは、計算技術やAIを駆使してバッテリー材料の開発プロセスを加速させ、より効率的で持続可能なエネルギー貯蔵技術の創出を目指します。
QunaSys CEOのコメント
このプロジェクトに対し、Erik Stangerup CEOは次のようにコメントしています。「QunaSysは、量子コンピュータ技術が材料開発における重要な要素であると信じています。このFULL-MAPプロジェクトに参画することで、量子シミュレーションをAIや高スループットスクリーニングと統合し、次世代のバッテリー材料発見の加速に貢献することを期待しています。」
さらに詳しい情報
このプロジェクトやQunaSysの詳細については、以下のリンクをご覧ください。
QunaSysについて
QunaSysは、化学や材料科学の分野での量子アルゴリズムの開発に取り組む企業です。量子技術を利用した高度な計算手法を通じて、学術機関や産業界と連携し、科学的な課題の解決に挑んでいます。
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