オンチップ・バイオテクノロジーズとアズワンが資本業務提携でグローバル展開を加速

オンチップ・バイオテクノロジーズとアズワン株式会社が提携

2023年5月9日、東京都に本社を置く株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズと大阪市に本社を構えるアズワン株式会社が資本業務提携を発表しました。この提携は、オンチップ社製品のグローバル販売を強化することを目的としています。

オンチップ社の背景

オンチップ・バイオテクノロジーズは、マイクロ流路チップを利用した細胞解析・分離装置、「On-chip Sort」を世界で初めて開発しました。この装置は、特に流れに乗せて微粒子の分析を行うもので、従来の技術では不可能だったダメージフリーでの細胞分離が可能です。

さらに、2021年には新製品「On-chip Droplet Selector」を発売し、微生物のスクリーニングに特化した装置を提供しています。これにより、数十台の販売実績を持ちながらも、依然として国内市場に特化しているため、グローバル展開が大きな経営課題となっています。

アズワンの強力なネットワーク

一方で、アズワンは理化学系商社として国内トップの地位を築いており、グローバルな販売網も持っています。彼らは中期経営計画として2025年3月期の連結売上高1066億円を目指しており、その達成に向けて様々な施策を講じています。特に、国内外の販売チャネルを強化することに力を入れており、今回の提携はその一環と考えられます。

資本業務提携の意義

今回の提携により、アズワンの販売網を駆使して、オンチップ社の製品をグローバル市場に展開する計画が進められます。生命科学用分析装置の国内市場規模はグローバル市場のわずか10％に過ぎず、国外市場での拡大が急務となっています。

オンチップ社は、アズワンが引き受けた第三者割当増資とともに、今後の販売契約を締結し、両社の協力によって日本から最先端の分析装置を世界中の研究者に届けることを目指しています。

バイオエコノミーの未来

最近の技術革新は、バイオテクノロジーの分野での進展を加速させてきています。これにより、バイオエコノミー社会の実現が現実味を帯びてきているのです。両社が手を組むことで、日本発の新たな技術を用いた分析装置が国際的な市場での流通が進むことが期待されます。

私たちの社会が抱える様々な課題に対して、BX（バイオ・トランスフォーメーション）を通じた解決策を提供することが、両社の提携の背後にあるビジョンです。

お問い合わせ

株式会社オンチップ・バイオテクノロジーズ
東京都小金井市中町2-16-17
TEL: 042-385-0461
E-mail: [email protected]
公式ウェブサイト

この提携により、今後のバイオテクノロジー業界には大きな変化が期待されます。オンチップ社が提供する技術が世界中で広がり、持続可能な社会的課題の解決に寄与することを祈っています。

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