異界へのまなざし:天狗・異形と中世人の想像力
2026年9月5日、NHK文化センター千葉教室にて、元日本大学教授の関幸彦氏を講師に迎えた歴史講座が開かれます。この講座のテーマは「異界へのまなざし―天狗・異形と中世人の想像力~『平家物語』&『太平記』の世界~」。オンライン受講にも対応しており、多くの人が参加できる機会となっています。
天狗の魅力と中世人の感受性
近年、日本の中世文学に登場する天狗に対する関心が急速に高まっています。天狗は山中に棲み、人を惑わす存在として、現代では妖怪の一種として認識されています。しかし、中世の人々にとって天狗は単なる怪物ではなく、政治や宗教、権力への不安や現実では説明しきれない出来事への畏れが反映された存在でした。
この講座では、『平家物語』や『太平記』を通じて、天狗やその他の異形の存在が当時の人々の想像力の中でどのように受け止められ、語られたのかを深く掘り下げていきます。生き生きとした歴史的文脈の中で、異界の概念がどれほど重要な役割を果たしていたのかを探ることができます。
歴史を超えた文化史・精神史の視点
関幸彦氏は、中世史に関する権威であり、武士の誕生や源頼朝、北条政子などの研究を通じて多くの著作を発表しています。この講座では、単に歴史的事実を語るのではなく、「なぜ中世人は異界を求めたのか」「天狗はどのような恐れや願望を象徴していたのか」といった文化史的、精神史的な観点からの考察も行います。
歴史ファンのみならず、日本文学や妖怪研究、さらには民俗学に興味を持つ方々にとっても、刺激的で魅力的な内容となっていることでしょう。
日時と受講情報
講座は教室での参加とオンラインの両方が可能で、オンライン参加者には見逃し配信も利用できるという便利さがあります。開催日は2026年9月5日(土)で、午後1時30分から始まります。受講料は、教室受講の会員が3,784円(税込)、一般が4,356円(税込)、教材費として550円が必要です。オンライン受講の場合は会員・一般ともに3,300円(税込)となります。
この貴重な機会を通じて、中世人が思い描いた「異界」の姿をぜひ体感してみてはいかがでしょうか。
講師プロフィール
関幸彦(せき ゆきひこ)氏は、1952年生まれで、学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻で博士号を取得。大学での教員歴を経て、専門の日本中世史に関する研究を行っています。著作には『奥羽武士団』や『鎌倉殿誕生源頼朝』など、多岐にわたる作品があります。
中世日本文学の魅力に触れるこの機会、ぜひお見逃しなく!
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