2025年度グッドデザイン賞に100BANCHの4プロジェクト入選
公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2025年度グッドデザイン賞で、100BANCHが誇る4つのプロジェクトがニューホープ賞に選ばれました。また、その活動メンバーである佐野風史氏は、彼の提唱する「天体音測会」で優秀賞を受賞。この受賞を通じて、若い世代のクリエイティブな努力が一層注目されています。
グッドデザイン・ニューホープ賞とは
ニューホープ賞は、2022年に設立された新しい賞で、今後のデザイン分野に貢献する若い世代の活動を応援するものです。対象は、専門学校や大学、大学院で在学中に制作したデザインです。今回、100BANCHのプロジェクトが認められたことは、次世代デザイナーへの大きな励みとなります。
入選プロジェクトの紹介
以下に、入選したプロジェクトを詳しく紹介します。
1. !⇆!(interchange)
このプロジェクトは、音楽とアートを通じて、障害と文化の境界を溶かす交差点の設立を目指しています。障害のある人たちがもたらす新しい視点を重視し、社会的な交流を促進することを目的としています。審査員からは、その独自性とコミュニティを形成する力が高く評価されました。
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2. ウツレカメラ
この自律型カメラは、所有者を持たず、人々の手を借りながら旅を続けます。撮影された写真は地図上に可視化され、信頼とつながりを証明する道具となります。特殊な視点によるコミュニケーションツールとしての可能性が広がります。
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3. DOG-PEE PROJECT
犬のマーキング行動を都市空間で受け入れるプロジェクト。犬の尿を吸着し肥料化することにより、人と犬の共存を促進し、都市環境の循環を図ります。特に犬の散歩の重要性を強調し、公共スペースにおける新たな試みとして評価を受けています。
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4. yomiyomi
このプロダクトは、記憶をモノを通じて生かすことを目的にしたブランドで、特に思い出を呼び起こすステッカーが注目です。デジタル時代において、物質的な記憶の価値を再発見させる新しい提案として評価されています。
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優秀賞受賞作品
さらに、佐野風史氏の「天体音測会」が優秀賞を獲得。このプロジェクトでは、星が見えない都市部で星を音で楽しむ新しい体験を提供し、参加者の宇宙への意識を変える試みがなされています。審査員からは、その丁寧なプロセスと社会実装への期待が寄せられました。
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100BANCHの理念
100BANCHは、「100年先の世界を豊かにするための実験区」として設立され、若い世代とともに新しい価値の創造に挑戦しています。パナソニックが創立100周年を記念して生まれ、様々なイベントを通じて若者たちのクリエイティブな可能性を広げてきました。今後も彼らの活動に期待が高まります。
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