メタジェンセラピューティクス、資金調達で新たな医療の道を切り開く
山形県に本社を置くメタジェンセラピューティクス株式会社は、腸内細菌研究を元にした医療と創薬の革新を目指し、2026年9月にファーストクローズを迎えたシリーズBエクステンションラウンドで、北海道大学と東海大学のファンドから合計1.9億円の資金を調達しました。これにより、同社の累計調達額は68.4億円に達しました。
1. 資金調達の背景
メタジェン社は、潰瘍性大腸炎やがん患者向けに腸内細菌叢移植(FMT)を通じて新しい治療法を提供することに注力しています。これまでの開発成果として、潰瘍性大腸炎向けの抗菌薬との併用療法では、寛解導入率が45.9%を達成し、安全性も確認されています。さらに、同社は食道がんやパーキンソン病に対する臨床研究も進めています。
2. FMT医療の持つ可能性
腸内細菌叢移植(FMT)とは、健康な人の便を使用して疾患を持つ患者の腸内環境を再構築する治療法です。この方法は、難病に苦しむ患者に新たな希望をもたらすものとして注目されています。特に、潰瘍性大腸炎治療においては先進医療として認可され、臨床試験も進行中です。
3. 両大学との連携強化
今回の資金調達に伴い、メタジェンは北海道大学と名古屋大学との連携をさらに強化し、腸内細菌医療を推進するべく施策を計画しています。特に、両大学はライフサイエンス分野での豊富な研究実績を有しており、これを生かした共同研究が期待されています。
4. 資金の使途
調達した資金は、以下の分野において活用される予定です:
- - 潰瘍性大腸炎の治療薬「MGT-006」の臨床開発
- - 腸内細菌叢移植療法「MGT-001」の社会実装に向けた臨床試験の実施
- - 消化器がんやパーキンソン病に対する新たな治療法の推進
- - 便調達や治験薬製造のためのサプライチェーンの最適化
5. 経営者の思い
メタジェン社の代表取締役社長CEO、中原拓氏は、北海道大学と名古屋大学から資金調達が実現したことに対し大きな喜びを表し、患者に届く医療技術の開発は自身の使命でもあると語ります。また、腸内細菌医療が新たな治療選択肢として確立されるための努力を惜しまない意向を示しています。
6. 未来への展望
メタジェンセラピューティクスは、腸内細菌叢を活用した革新的な医療を提供し続けることで、医療の世界に新たな変革をもたらすことを目指します。国際的な視野を持ちつつ、日本発の医療技術を世界中の患者に届けることに全力を尽くす意気込みを見せています。今後の展開に注目です。