徳川将軍家が誇る文化財を楽しむ夜間特別イベント

徳川将軍家菩提寺成道山大樹寺デジタルアートナイト 2025

愛知県岡崎市にある大樹寺で、2025年1月17日から19日までの間、「徳川将軍家菩提寺成道山大樹寺デジタルアートナイト 2025」が開催されます。このイベントは、オリジナルのプロジェクションマッピングを使用して、同寺の文化財を新たな視点で楽しむ特別な機会を提供します。

イベント概要

「デジタルアートナイト2025」では、昼間見ることのできない文化財の美しさを、幻想的な夜の光とデジタルアートによって再現します。この取り組みは、岡崎市ナイトタイムエコノミー推進協議会が主催し、株式会社一旗がプロデュースしました。特に注目なのは、重要文化財に指定されている大方丈障壁画や、40年以上非公開であった板絵著色杉戸絵など、特別に復活した文化財が光のアートとして登場します。

プロジェクションマッピング

大樹寺の山門を背景にしたプロジェクションマッピングでは、70年以上にわたり保存されてきた大方丈の障壁画や、その他の文化財をテーマにした映像が約7分間で連続投影されます。これは訪れる人々が何度でも楽しめる内容で、どの時間帯に来ても同じ映像を楽しめます。ただし、天候によって中止になる可能性もあるため、訪問する際はご留意ください。

夜間特別拝観

また、大方丈、本堂及び位牌堂での夜間特別拝観も実施されます。ここでは、本堂の中で冷泉為恭によって復元された障壁画を幻想的な光で照らし出し、訪れる方々に特別な体験を提供します。この拝観においては、重要文化財としても知られる「板絵著色杉戸絵」や「小方丈杉戸絵」が初めて高精細デジタルデータを使用して映し出されます。さらに、蝋燭の光での「灯火献灯」体験もあり、訪問者は自らの願い事を書き込んだ蝋燭を灯して、神聖な空間を演出します。

飲食エリア

さらに、このイベントでは岡崎市の特色ある食文化を体験できる飲食エリアも設けられています。地元名物の「八丁味噌焼きおにぎり」や「鯛の天ぷら」などを楽しみながら、イベントを一層満喫できます。

アクセスと料金

プロジェクションマッピングの観覧は無料で、夜間特別拝観は大人800円、小中学生500円（未就学児無料）で行われます。飲食エリアも地元の味を楽しむ良い機会ですので、ぜひ訪れてみてください。アクセス方法は、愛知環状鉄道「大門」駅から徒歩約17分、名鉄「東岡崎」駅からはバスを利用するのが便利です。臨時無料シャトルバスの運行もあるため、交通手段には困りません。

夜間の大樹寺で、デジタル技術と文化財の融合による新たな体験を存分に味わい、日常から離れた特別なひと時をお過ごしください。これは、徳川将軍家の文化資源を大切にしつつ現代的なアートと融合させた試みです。