映画『郷』が上海へ
2024-05-29 19:55:23

伊地知拓郎監督の初長編映画が上海国際映画祭でダブルノミネート

初長編映画『郷』が上海国際映画祭にノミネート



伊地知拓郎監督が手掛けた長編映画『郷(ごう)/英題:VICISSITUDE』が、名だたる映画祭、上海国際映画祭のアジア新人部門で、監督賞と作品賞の両方にノミネートされました。これは非常に光栄なことであり、特に今回のノミネートは日本映画から唯一のもので、多くの映画ファンや関係者から注目を集めています。

この映画は2022年に北京電影学院の監督学科を首席で卒業した伊地知監督の自伝的な要素を持った作品で、彼の人生経験を基に物語が展開されます。映画は2024年6月に上海で上映される予定です。これを機に、さらに多くの人々にこの作品を観てもらえることを願っています。

あらすじ


物語の中心となるのは、夢に向かって突き進む若者、ガクです。彼は憧れていた野球部に入部しますが、先輩道添からの理不尽ないじめに苦しむことになります。プロ野球選手を目指しながらも窮地に立たされるガクは、次第に居場所を失い、深い傷を負ってしまいます。しかし、彼は幼馴染のリュウとの再会を果たし、子供の頃の思い出を呼び起こします。

この作品は、命の尊さや日本の詫び寂びの精神をテーマにしており、観る人々が抱えるストレスや心の負担を癒す力があると信じて製作されました。監督はこのテーマを映像で表現することを追求し、深い感動を与えるものとなることでしょう。

スタッフ


本作の監督・脚本・編集を務めるのは伊地知拓郎氏です。彼は監督業に加え、撮影や音楽制作にも関与しており、主にアジアとの合作映画を中心に数多くの作品に携わっています。

プロデューサーの小川夏果氏は、監督と同じ北京電影学院で学び、そこで映画『郷』の制作が始まりました。彼女の経験も本作のクオリティを高めています。特に、ドイツ製の機材メーカーARRI社によるサポートを受けたことが、この作品の魅力を引き出す要因となりました。

北京電影学院と上海国際映画祭


北京電影学院は中国唯一の映画専門の国立大学であり、数多くの著名な映画人を輩出しています。監督の伊地知氏やプロデューサーの小川氏も、ここでの学びを経て映画製作に励んでいます。また、上海国際映画祭は1993年に設立され、中国における重要な映画祭として知られています。この映画祭は国際映画製作者連盟によって公認されており、長編映画に特化したイベントです。

監督のコメント


監督の伊地知拓郎氏は自らのルーツである鹿児島出身で、初めての海外訪問地が上海であると語っています。孤独を感じつつも、思い出深い場所で今回のような栄誉を受けることに深い感慨を抱いております。彼はこの映画が多くの人の心に何らかの活力を与えることを願っています。

プロデューサーのコメント


プロデューサーの小川夏果氏は、当初の挑戦を経てこの映画が形になったことに感謝の意を表しています。彼女は命の尊さをテーマにした映像美を強調し、観客にこの作品を楽しんでもらいたいという思いを持っています。

『郷』は、ただの映画ではありません。観る者に命の意味や大切さを問いかける、深いメッセージを秘めた作品です。これからの上映に、多くの人が期待を寄せることでしょう。

会社情報

会社名
Letheany&Co.合同会社
住所
鹿児島県姶良市脇元492
電話番号
0995-70-1622

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