革新設計アルゴリズム
2020-05-29 11:04:51
メタマテリアルを駆使した革新設計アルゴリズム「DFM」に650万ドルの資金調達成功
メタマテリアルを活用した革新設計アルゴリズム「DFM」
メタマテリアルを駆使して全く新しい設計アルゴリズム「DFM(Direct Functional Modeling)」を開発したNature Architectsが、シリーズAラウンドで総額3.25億円という額の資金を調達しました。この資金は、新たな製品設計手法の開発や、さらなる事業拡大に向けた体制強化に用いられる予定です。
DFMの特長とその背景
DFMは、従来の製品設計手法とは根本的に異なります。従来の進め方では、ボルトやヒンジなどの固い部品を組み合わせることで製品を構築していましたが、DFMを用いることで、部品ごとの「固さ」や「柔らかさ」を自在に制御することが可能です。
これにより、硬い部材に振動吸収機能を付与したり、必要な機能を部品ごとに分けるのではなく、一体として設計・製造することができるようになります。これは、自動車や航空宇宙、ロボティクス、ドローンなどの多岐にわたる分野での応用が期待されています。特に、レバーやスイッチ、バネなどの小型部品にもDFMの技術は適用されています。
新たな製造・加工方法の追求
Nature Architectsは、新しい製造方法を志向する企業と積極的に連携し、高付加価値なプロダクトを共に生み出すことを目指しています。この取り組みを通じて、DFMが実現する先進的な設計の数々が市場に登場することが期待されます。
資金調達の目的の一つは、DFMに関する社内の開発体制を強化することです。これにより、DFMを用いた新たなプロダクトの発掘や、既存事業との共同開発を推進することが可能になります。
投資家と新たなビジョン
今回の資金調達にあたり、FFGベンチャー投資、DRONE FUND、小橋工業、ダイキン工業などの企業が投資を行いました。これらの企業は、それぞれの分野で技術力を持ち、新たなビジネスの創出に寄与することを目指しています。投資先との共同開発を通じて、DFMを活用した革新的な製品が誕生することが期待されます。
メタマテリアルについて
メタマテリアルとは、人工的に構造を設計することで、素材の持つ通常の特性を超える性能を発揮する新しい素材のことです。特に、ハニカム構造などを用いることで、弾力性や変形能力を大幅に向上させることが可能です。DFMは、このメタマテリアルの特性を十分に引き出すための重要な手法として位置づけられています。
まとめ
Nature ArchitectsのDFM技術は、製品設計の在り方を根本から変える可能性を秘めています。今後、続々と登場する新たなプロダクトに注目が集まる中、今回の資金調達がその実現に向けた大きな一歩となることが期待されます。
会社情報
- 会社名
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Nature Architects株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋大伝馬町6-5岩清日本橋ビル4F
- 電話番号
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