父親たちの入浴事情 - 仕舞湯を楽しむ理由と実情に迫る

先日発表された調査結果から、現代の父親たちのお風呂事情が浮き彫りになりました。この調査では、入浴の順番から所要時間、入浴中の過ごし方まで、多くの側面に焦点が当てられました。最も目を引くのは、父親たちが「一番最後」に入浴する傾向が強いことです。このトレンドに背後にある理由や実情を紐解いていきましょう。

1. 入浴の順番は「一番最後」が主流

調査結果によると、家庭内で父親が入浴する順番は、実に45.4%が「一番最後」と答えています。この理由は多岐にわたり、仕事の終わりや子供のお世話、寝かしつけのタイミングといった家庭の事情が影響しているようです。入浴後の掃除を担当することや、テレワークによる自由な時間の使い方も考慮されています。また、最後に入浴することで「他の家族に気を遣わずにすむ」という声も多く、ストレスを感じずに湯船を楽しむ姿がうかがえます。

ポジティブなコメントとネガティブなコメント

一番最後に入ることについての感想は賛否が分かれています。ポジティブな意見には「お湯を使い放題だから自由で楽しい」や「他の人を気にせずリラックスできる」というものがあり、一方で「お湯がぬるくなるのが残念」や「後片付けが面倒」という声も聞かれました。

2. 暑い夏でも「ほぼ毎日」湯船に浸かる

入浴時の行動についても興味深いデータが得られました。特に、入浴にかかる時間は「10分以上～20分未満」が48.6%を占め、忙しい日常の中でもお風呂を大切にしていることがわかります。また、夏季でも47.2%が「ほぼ毎日」湯船に浸かっているとのこと。このことから、父親たちにとって入浴が心身のリフレッシュに繋がっていることが明らかです。

「考え事」をする時間。

入浴中に行っていることとしては、なんと34.8%が「考え事をする」と回答しています。これは、自分の生活や仕事についてじっくり考える貴重な時間として使われています。このように、入浴時間は実は思考を深める重要な時間となっているのです。

3. ゆっくり入浴できることの意義

多くの調査参加者が、入浴に時間をかけられていることが生活の充実度に影響を及ぼすと答えています。時間をかけられる人の68.2%が「充実している」と感じているのに対し、ごく短時間しか入浴できない人の割合は45.7%。この結果は、ゆったりとした入浴が生活全般に良い影響を与えることを示唆しています。

家庭の入浴ルール

家庭内のお風呂ルールについても興味深い意見が寄せられました。たとえば「掃除をした人が先に入る」「最後の入浴者が浴槽を洗う」といった実用的なルールが存在します。これにより、家庭の中での負担を軽減する工夫がなされています。

4. コロナ禍による入浴事情の変化

新型コロナウイルスの影響で、4人に1人が入浴の仕方に変化を感じていることも明らかになりました。より自分のために時間を使うようになったり、家庭での衛生意識が高まったりした結果、多くの父親が自宅での入浴時間をシリーズの中で見直しているようです。

5. 銭湯利用の実態

最後に、銭湯への利用状況について尋ねたところ、約38.4%の父親が銭湯を利用していることがわかりました。ただ、コロナ禍の影響で「行きづらくなった」と感じている人は、実に6割にのぼります。やはり、コロナの影響で銭湯の特別感を求める機運はありながらも、行くことに抵抗がある父親が多いという現実が浮き彫りになりました。