小学生以下の家庭に見るフルーツの消費実態とは

フルーツ消費実態調査

最近、株式会社YAYが実施した調査によると、小学生以下のお子さんがいる家庭でのフルーツ消費についての実態が明らかになりました。この調査は、長野の生産者と消費者をつなぐECサイト「わいわい広場」の運営を通じて、小さな子どもを持つ家庭のフルーツまでの距離を調査したものです。

フルーツを食べる頻度

調査結果によると、フルーツを食べる頻度に関しては、62.5%の家庭が週に1回以上フルーツを食べていることがわかりました。特に「週に1～2回程度」と回答した保護者が45.0%と最も多く、日常的にフルーツを取り入れている家庭が多いことが確認されました。

人気のフルーツは？

フルーツの購入状況をさらに掘り下げてみると、最も人気が高かったのは『バナナ』で、78.3%の家庭がよく購入していると回答しました。その後に『りんご』が62.3%、次いで『みかん』が53.7%と続き、特にバナナの人気は高いことが伺えます。これらの結果は、バナナが通年手軽に手に入る果物であることや、りんごやみかんも長い期間親しまれていることが影響していると言えそうです。

さらに、フルーツの購入において気にするポイントとしては、価格（51.7%）と味（48.3%）がほぼ均等に分かれましたが、価格を気にする家庭がやや多い結果となりました。

旬のフルーツの消費傾向

調査対象者のうち、旬のフルーツを積極的に購入している方が9割以上に上りました。具体的には「よくある」との回答が51.2%、また「たまにある」との回答が41.6%を占め、旬を楽しむ家庭の多さがうかがえます。

一方で、ネットでフルーツを購入する家庭は全体の約2割にとどまり、多くは八百屋やスーパーを利用しています。しかし、今後ネット購入が浸透すれば、さまざまな産地のフルーツを手軽に取り入れることができるようになることが期待されます。

りんごの産地イメージ

フルーツと言えば多くの方が思い浮かべる産地が存在します。調査では、りんごの出荷量が2位の長野県について聞いたところ、85.3%の人が青森県をイメージし、次いで10.0%の人が長野県を挙げました。実際、青森県は2021年産のりんごの出荷量で圧倒的なシェアを誇っており、そのイメージが消費者に根付いていることがわかります。

また、お住まいの地域でよく見かけるりんごの産地について尋ねると、66.9%が青森県、19.1%が長野県と続きました。これは消費者が実際に手にする機会の多い産地であり、フルーツへの親しみやすさにつながっていることを示していると考えられます。

加工品の購入意識

さらに、フルーツ加工品（ジャムやジュースなど）の購入状況を調査したところ、64.5%の家庭が「よくある」または「たまにある」と回答しました。加工品の選定においては、味（56.7%）や価格（56.6%）、無添加であるかどうか（31.3%）も重視されているようです。

まとめ

この調査から、フルーツは特に子どもに人気で家庭での消費が多いことが浮き彫りとなりました。購入する際の優先ポイントが価格に寄りがちな一方で、味や産地の選定基準も大切にされていることがわかります。ネット購入の拡大が消費のデザインを変える可能性があることにも注目が集まっています。

長野県の「わいわい広場」は、地元の新鮮な食材を手に入れることができる良質なプラットフォームであり、地元産りんごのおいしさを多くの方に届けるための重要な役割を果たしています。今後も新たなフルーツの消費傾向の変化に注目していきたいと思います。