フロッグウェル株式会社がDPCデータ最新版を提供開始
フロッグウェル株式会社は、医療分野での情報活用を支援するために、DPC(Diagnosis Procedure Combination)データの最新版を新たに提供することを発表しました。このデータは、医療機関が診療情報を分析し、経営や治療の向上に貢献するための貴重なリソースとなります。
提供データの概要
DPCデータは、毎年厚生労働省が公開する『DPC導入の影響評価に関する調査「退院患者調査」の結果報告』をもとに協力して加工されます。このデータは、疾患別や手術別の集計情報を含むもので、医療機関は自施設のサービスを他と比較したり、質の向上を目指した戦略を立てるために利用できます。
具体的には、以下の3種類のデータが提供されます:
1.
DPC明細 - 各施設の疾患と手術(手術の有無を含む)ごとの年間件数と平均在院日数のデータ。
2.
機能評価係数Ⅱの内訳 - 医療機関ごとの年度別の機能評価に関するデータ。効率性、複雑性、カバー率、地域医療への貢献といった観点から評価されています。
3.
施設基準表 - 各施設のDPC算定病床情報、病院類型や病床数などの基本データ。
更新頻度と提供形式
このDPCデータは、年に一度、厚生労働省がデータを公開する時期に合わせて更新されます。提供方式は有料の買い切り形式で、詳細についてはお問い合わせが必要です。料金はお見積もり制となっています。
データの具体的な詳細については、以下のリンクからアクセスできます:
主な活用例
医療機関がこのDPCデータを活用することで、精緻なベンチマーク分析が可能になります。競合他社と自社を比較し、経営戦略を見直すうえで大変有効です。また、医薬品や医療機器メーカーは、このデータを基に疾患に関連する病院を絞り込むことができ、顧客リストの作成の効率化にも役立ちます。
さらに、研究機関などでも本データを資料として活用することで、新たな研究の促進が期待されます。
利用時の注意点
DPCデータを利用する際の注意点として、以下の点があります:
- - 公開データは通常2年度遅れの情報が提供されるため、最新の情報は反映されません。
- - 利用規約内での利用に限られるため、使用目的を確認する必要があります。詳細な利用規約はこちらで確認できます。
特に、DPCデータには病院に関する基本情報が限られているため、フロッグウェルが提供する病院マスタとの併用を推奨します。これにより、各病院の詳細情報を参照することができ、データ活用の幅が広がります。
会社概要
フロッグウェル株式会社は、2010年に設立され、現在は東京都港区に本社を置いています。代表の小谷直也氏のもと、データ分析やシステム開発、Salesforceソリューションの導入支援といったサービスを提供しています。また、MD-Netの賛助会員としても活動しています。この新しいDPCデータ提供により、医療機関向けのさらなるサービス向上に貢献することを目指していると言えるでしょう。
データに関する問い合わせは、フロッグウェルの公式ページから行うことができます。医療機関の皆様にとって、必要な情報を提供し合い、質の高い医療サービスの構築に役立ててほしいと思います。