ラジコン草刈機「RCHR800A」正式発売
2025年10月、株式会社オーレック(福岡県八女郡広川町)は、最新のラジコン草刈機「RCHR800A」の正式発売を発表しました。既存の「RCHR800」の改良モデルであるこの製品は、安全性と操作性をさらに向上させています。
高出力エンジンとハンマーナイフ構造
「RCHR800A」は高出力エンジンを搭載し、ハンマーナイフ構造を採用することで、効率的で安定した草刈り作業が可能です。遠隔操作機能により、作業者は危険が少ない場所から安心して操作できるため、特に休耕田や耕作放棄地、中山間地域での作業が安全に行えます。
環境面でも配慮しており、農林水産省が推進する「みどり投資促進税制」の対象機械に認定されています。これにより、導入企業にとっては税制優遇措置が受けられ、持続可能な農業経営をサポートします。
開発背景
近年、日本では人口の減少と高齢化が進む中で、管理が困難な休耕田や耕作放棄地が増加しています。特に中山間地域では担い手不足が深刻で、安全かつ効率的に作業を行うための機械が求められています。オーレックはこうした問題に対応するため、高出力エンジンと遠隔操作機能を搭載したラジコン草刈機を開発しました。
主な改良点
1. 高い走破性
オーレックは独自の「Y字クローラー」を開発し、最大対応傾斜角を40度に向上させました。これにより、従来作業が困難だった斜面や軟弱地でも安定した走行が実現され、作業範囲が広がります。
2. 新設計エンジンカバー
耐久性とメンテナンス性を兼ね備えた新設計のエンジンカバーを採用し、刈草や粉塵の侵入を抑えつつ便利な給油が可能です。冷却効率を高めることで、エンジンの長時間安定稼働を支えます。
3. 改善された操作性
IP65規格に準拠した防水・防塵性能を持つ新型コントローラーが搭載され、機体状態のモニタリングや刈高・車速調整が手元で簡単に行えます。また、傾斜アシスト機能や正面切替機能を追加したことで、作業がさらに快適になります。
税制優遇措置について
「みどり投資促進税制」は環境負荷の低減や省力化を目指す機械導入を支援する農林水産省の制度です。この対象機械を導入する企業や農業法人は特別償却や税額控除を受けられ、経営の効率化を図ることが可能です。
企業情報
株式会社オーレックは1948年に設立以来、緑地管理機や農業機械の製造販売を行ってきました。持続可能な農業経営を実現するための最新技術と製品開発に力を入れています。最新の製品については、オーレックの[公式サイト](https://www.orec.co.jp/product/rchr800/)をご覧ください。
お問い合わせ
製品に関するご質問や、取材に関してはオーレックの[ホームページ](https://www.orec.co.jp/contact/)からお問い合わせいただけます。