法人向け生成AIソリューションに向けた新たな取り組み
最近、株式会社野村総合研究所(NRI)、株式会社ELYZA、KDDI株式会社の3社が法人向け生成AIソリューションの提供に向けた協業を発表しました。これにより、高いセキュリティを維持しつつ、企業に特化した有効な生成AIソリューションの提供が実現します。
協業の概要
この協業により、法人のお客様が機密情報や業務特化情報を安心して扱える環境を整えることを目指しています。具体的には、プライベートクラウドなどのセキュアな環境で国産の大規模言語モデル(LLM)を導入し、企業の生成AI活用を加速させます。
各社の役割
- - NRI(野村総合研究所): 生成AIに関するコンサルティングやシステム開発を担当。
- - ELYZA: 国産LLMの開発と、生成AI活用基盤サービスの提供を行います。
- - KDDI: 低遅延で高性能な計算基盤を提供し、ネットワークとシステム開発もサポートします。
提供予定のソリューション
三社共同で提供する予定のソリューションには、次のようなものがあります。
1.
国産LLMの開発: 汎用型と特化型のLLMを含む。
2.
生成AI関連サービス: ELYZAが提供する基盤サービス、NRIのAIセキュリティ統制支援サービス、KDDIのビジネスプラットフォーム「WAKONX」など。
3.
業務適用と導入支援: 各社が得意とする分野でのコンサルティングとシステム開発を通じて企業の利活用をサポートします。
今後の展望
今後は、3社が持つ専門性をさらに活かした協業形態について議論を進め、国内企業向けに革新的かつ実用的なAIソリューションの提供を目指します。この取り組みは、企業が抱える課題をAIの力を利用して革新的に解決するための新たなステップとなるでしょう。
各社の実績と今後の目標
NRI
変革を支援する「AIコンサルティングサービス」や、安全に生成AIを活用するための「AIセキュリティ統制支援サービス」など、多様なサービスを提供しています。
ELYZA
2019年から日本語の大規模言語モデルの開発に力を入れており、企業の高いセキュリティニーズに応える体制を整備しています。
KDDI
2024年より新たなビジネスプラットフォーム「WAKONX」を展開し、デジタル化の推進に貢献することを目指しています。
まとめ
この協業は、法人向け生成AIソリューション市場に新しい風を吹き込むものであり、企業の生産性向上や新たなビジネスモデルの創出に寄与することでしょう。今後の成長と発展が期待されます。