トリプルアイズが北海道大学と次世代教育DX推進で提携

トリプルアイズと北海道大学の学術コンサルティング契約

株式会社トリプルアイズ（本社：東京都港区、代表取締役：山田雄一郎）が、2025年10月から北海道大学（札幌市北区、総長：寳金清博）との学術コンサルティング契約を正式に締結しました。本契約により、生成AIやVRを駆使した新しい教育のデジタルトランスフォーメーション（DX）モデルを構築することを目指します。

取り組むべき教育課題

北海道では、過疎化や少子化によって学校の統廃合が進み、少人数クラスや教員不足といった深刻な課題が顕在化しています。このような状況では、専門外の指導や複数校への兼任が常態化し、十分な教育の機会が提供されにくくなっています。これらの地域特有の問題を解決するため、北海道大学の教育工学に関する知見と、トリプルアイズが提供するAIテクノロジーやクラウドサービス、画像認識技術を融合させ、「どこにいても同等の教育を受けられる仕組み」を実現することを目指します。

教育分野におけるAI実装ノウハウの確立

1. 北海道教育DXへの貢献

- VR仮想教室やAIチューターを活用し、遠隔地に住む生徒たちにも質の高い教育を提供します。
- 自動採点機能や学習支援ツールを用いて教員の業務負担を削減し、さらに探究的な教育に集中できる環境を整えます。
- 「AI×教育×地域」の連携により、教育の質を向上させつつ地域の活力も高めることができます。

2. 産学連携による持続可能な教育DXモデルの構築

- 北海道を事例として、教育工学の知識と企業のAI技術を融合し、持続可能な教育モデルを確立します。
- 教育現場で長期的に運用可能なサブスクリプション型の教育DXプラットフォームを設計します。
- トリプルアイズは教育分野におけるAI実装のノウハウを整え、社会課題を解決する新しいビジネス領域へと拡張を図ります。

3. 大学内での教育展開

- 北海道大学内で「AIインテグレーション実践講座」や集中講義を開講し、生成AIを活用した教育プログラムを実施します。
- 探究的なプログラミング教育を通じて、AIリテラシーや創造的問題解決能力を育成します。
- 北海道遠隔授業配信センター（T-Base）との協力により、教育効果の拡大を図ります。

4. 地域からDX人材を育成

- AIやVRを活用した学びの実践を通じて、地域に根差したデジタルトランスフォーメーション人材を育成します。
- 都市部だけでなく、過疎地域や離島からも次世代の人材を生み出すモデルを確立します。

今後の展望

この学術コンサルティング契約を契機に、トリプルアイズは2026年度以降、東海地方の自治体や教育委員会との連携を強化し、3年以内に10自治体での導入を目指します。

- 教育機会の平等化を図り、過疎地や離島に住む子どもたちも都市部と同様の学びを享受できるようにします。
- AIの助けを借りて教員の負担を軽減し、教育の質を向上させる環境を整えます。
- 地域に根ざしたDX人材を育て、地域社会に貢献していくことを目指します。

北海道大学の情報基盤センターの教授、重田勝介氏は「この取り組みを通じて、教育課題を乗り越え過疎地域や離島も含め、誰一人取り残さない学習を実現したい」と述べています。トリプルアイズの代表取締役、山田雄一郎氏は「北海道の課題は、日本と世界が直面している最先端の問題でもあります。AIを教育現場に実装することで、学びの方法そのものを進化させたい」との意気込みを示しています。