宮崎県西都市 全小中学校でAI型教材「キュビナ」正式採用!
株式会社COMPASSが開発・提供する学習eポータル+AI型教材「キュビナ」が、宮崎県西都市の全小中学校14校における指導の一環として正式採用され、2024年度より利用が開始されました。
西都市では、グローカルな人材育成を目指し、ICT教育の推進を積極的に進めています。その一環として、2022年から市内の一部小中学校でキュビナの試験導入を開始し、2023年には全市立小学校に正式採用されました。そしてこの度、2024年度から全市立中学校でも正式採用が決まり、全小中学校で約1,200人の児童生徒がキュビナを利用することになりました。
西都市教育委員会は、キュビナが児童生徒一人ひとりの理解度に応じた問題を提供することで、学習意欲の向上と個別最適な学びの実現に貢献すると期待しています。特に、学習履歴の確認や個別対応可能な出題機能に加え、新たに搭載された教科書準拠の単元確認問題も高く評価されています。
キュビナ:AIが学習をサポートする革新的な教材
キュビナは、AIが児童生徒一人ひとりの習熟度を分析し、最適な問題を自動で出題するAI型教材です。小学校・中学校の5教科に対応し、学習eポータルとの連携により、より効果的な学習環境を提供しています。
2021年に小学校・中学校の5教科対応版がリリースされ、2022年9月にはMEXCBTとの連携により学習eポータル+AI型教材「キュビナ」としてサービス提供を開始しました。さらに、2023年11月以降には文部科学省検定済の主要教科書に準拠した問題を搭載した「キュビナ 教科書×AIコンテンツ」を続々とリリースしており、教科書と教材をシームレスに接続することで、子どもたちを中心としたデジタル学習基盤の構築を目指しています。
現在、全国170以上の自治体、小中学校約2,300校で100万人以上がキュビナを利用しており、累計解答数は15億件を突破しています。COMPASSは、キュビナの提供を通して、すべての子どもたちを取り残すことなく「公正に個別最適化された教育」を届けるリーディングカンパニーとして、さらなる公教育へのICT普及に貢献していくことを目指しています。
西都市の教育への取り組み
西都市は、グローカルな人材育成を目指し、「ひなたの学びアクションプラン」を策定し、OUTPUT型の主体的で対話的な深い学びを推進しています。
「知識を活用し、OUTPUTする主体的な授業」を行い、「自立」し、時代を生き抜く児童生徒を育成していくことを目指しています。キュビナの導入は、西都市の教育目標達成に向けた重要な取り組みの一つと言えるでしょう。
キュビナがもたらす効果
キュビナは、AIを活用することで、以下のような効果が期待されます。
児童生徒一人ひとりの理解度に応じた問題提供により、学習意欲の向上
個別最適な学びの実現による、学習効率の向上
教師の負担軽減
データに基づいた学習状況の把握
まとめ
西都市の全小中学校へのキュビナの導入は、AIを活用した教育の進化を象徴する事例と言えるでしょう。今後も、キュビナのような革新的な教材の導入が進み、すべての子どもたちが自分らしく学べる環境が整っていくことが期待されます。
AI教材「キュビナ」導入の意義:教育の未来を担うテクノロジー
宮崎県西都市における全小中学校へのAI型教材「キュビナ」の導入は、日本の教育現場におけるICT活用、特にAI技術導入の大きな一歩と言えるでしょう。従来の画一的で一律な教育システムから、一人ひとりの個性と能力を最大限に引き出す「個別最適化された教育」への転換を象徴しています。
キュビナは単なる教材ではなく、学習の過程を可視化し、生徒の理解度をリアルタイムに把握できる強力なツールです。AIによる個別最適な問題提供は、生徒の学習意欲を高め、より深い理解を促進すると期待されます。また、教師は、生徒一人ひとりの進捗状況を詳細に把握できるようになり、より効果的な個別指導が可能になります。
しかし、AI教材の導入には、慎重な議論が必要です。生徒のプライバシー保護や、AIの倫理的な問題、教師の役割の変化など、課題も多く存在します。AIはあくまでツールであり、教育の根幹は人間同士のコミュニケーションであることを忘れてはなりません。
西都市の取り組みは、AI教材導入による教育改革の先駆けとして、他の自治体や学校にとって貴重な参考になるでしょう。キュビナのようなAI技術を活用した教育の進化は、教育の未来を大きく変える可能性を秘めています。これからの教育現場では、AI技術を適切に活用し、人間とAIが協力することで、より質の高い教育を実現していくことが求められます。