矢作建設工業とMalmeによる共同プロジェクトの幕開け
2026年6月、矢作建設工業株式会社と株式会社Malmeが緊密な資本業務提携を結び、建設DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速するための共同開発プロジェクトをスタートさせました。両社の協力により、建設現場での業務効率向上や業務品質の強化を目指し、新たな価値創造に取り組んでいきます。
背景と目的
建設業界においては人手不足が深刻な問題となっており、限られた人員で事業を継続しながら安全と品質を保証していくためには、生産性の向上が不可欠です。矢作建設は2026年5月に策定した中期経営計画の中で、ICT(情報通信技術)の基盤を整え、付加価値を生み出す戦略を掲げています。そのためには外部の専門家との連携が欠かせません。
今回の共同開発プロジェクトでは、Malmeの技術力を活かし、矢作建設の土木部門の現場において、課題抽出からシステム開発・実装までを一体的に進めることが主な目標です。
具体的な取り組み
プロジェクトでは、以下の3つの分野で実際の開発を進めていくことが決まっています。
1. パンウォール工事の情報プラットフォームの構築
矢作建設が独自に開発した「パンウォール工法」に基づく工事に必要な情報を一元管理するプラットフォームの共同開発が始まります。これまで各部門で別々に管理されていた情報を統合することで、業務の効率化と迅速な意思決定を図ります。将来的には、データを活用したAI機能追加も検討しています。
2. パンウォール工事の積算業務に生成AIを利用
積算業務には、その現場ごとの条件による判断が必要です。そこで、熟練者の知識をAIが学習し、積算の精度を維持しつつ意思決定のスピードを向上させるシステムの開発が進められています。これにより、蓄積された判断結果を活用し、さらにシステムの精度を向上させていくことが期待されています。
3. グループ会社の基幹業務システムの構築
ヤハギ緑化株式会社をモデルケースとして、見積もりや受注情報を一元管理するシステムの開発が進められています。工事データの集約により、入力作業の負担軽減と、迅速な原価確認が可能とな 明るい未来を見据えています。
今後の展望
両社は今後、これらの共同開発を着実に進め、実運用に向けて持続的な改善に取り組む方針です。また、得られたノウハウを社内で広げ、グループ全体のDX推進にもつなげていく計画です。加えて、将来的に必要となるDX人材の育成や、プロジェクトで得た成果を業界全体に広めることで、建設業界の生産性向上に寄与していく所存です。
このような取り組みを通じて、矢作建設とMalmeは共に次世代の建設業界の発展へ向けて大きな一歩を踏み出すことになるでしょう。