津軽のりんご素材「Adam」が切り開く新たなデザインの可能性

津軽産の新たな素材「Adam」登場

青森県津軽地域において、株式会社KOMORUとM&Tが共同で開発した新素材「Adam（アダム）」が注目を集めています。この素材は、りんごの残渣から生まれた再生可能な素材で、津軽の風土に根付いた独自の特性を活かすことを目指しています。

「Adam」という名前には、素材の起源やプロジェクトの背景が込められています。津軽が持つ風土性を反映させるため、大学とも連携し、独自の色合いや使用事例を研究しています。この試みは全世界でも革新的な素材開発の一環として位置づけられていますが、地域資源としてのりんごから生まれる「Adam」は特に価値があります。

「風土と素材の試行展」

2022年8月19日から開催される「風土と素材の試行展〜りんごから生地へ〜」では、「Adam」の実物が展示されることが予定されています。この展覧会は、様々なアプローチで素材の実験や使用事例を公開し、津軽地域の素材の可能性を探ることを目的としています。さらに、同時に他の地域素材の展示も行うことで、訪れる人々に多彩な視点を提供します。

トークセッションの開催

展示会に併せて、トークセッションも開催されます。8月20日と21日には、「大切にしたい津軽の風土と素材」というテーマで、さまざまな分野の専門家や農家が登壇し、地域の素材に対する理解を深める機会が設けられます。これにより、地域資源のおもしろさや重要性を再認識できる場となりそうです。

登壇者紹介

- 8月20日には弘前大学の辻本侑生氏とその他2名、司会進行は香田遼平氏と大島頌太郎氏。
- 8月21日には株式会社生き活き市場専務取締役の浜田大豊氏や、りんご農家・三上茜氏、M&Tの倉島拓人氏が参加。

今後の展開

「Adam」の素材販売は2023年を予定しており、東京でも展示される予定です。このプロジェクトは一過性のものではなく、「TSUGARU SOZAI CENTER」として、未来の素材開発に向けた努力を続けていくことが示されています。地域の風土を守りながら、新しい素材の開発に注力する姿勢が特に印象的です。

会社概要

株式会社KOMORUは青森県五所川原市に本社を構え、革新的な素材開発に取り組んでいます。代表の香田遼平氏は、この地域の魅力を多くの人々に発信し続けることを誓っています。さらに、デザインや素材開発にはM&Tが関与し、持続可能で美しいデザインの創造に貢献しています。

この活動を通じて、津軽に根ざした新たな素材「Adam」が、今後どのような形で発展していくのか、ますます期待が高まります。