食品業界の業務効率化を後押しする新機能
株式会社インフォマートは、8月28日(月)より「BtoBプラットフォーム 規格書」に新たにデータ出力機能を追加しました。この機能は、フジサンケイグループの株式会社エフシージー総合研究所が提供する食品関連の原材料情報作成システム、「食品大目付そうけんくん」に対応したもので、業界全体の業務効率性を大きく向上させることを目指しています。
商品規格書の重要性
商品規格書は、食品の名称や使用原材料、原産国、アレルギー情報、栄養成分などを記載した資料であり、製造者や外食企業が製品の企画や製造、検査に使用します。しかし、日本国内の市場では商品規格書のフォーマットが統一されていないため、各食品関連事業者は取引先ごとに異なる書類を作成しなければならず、業務の効率が下がっていました。これは特に、新規の取引先との契約時に大きな負担となっていました。
BtoBプラットフォーム 規格書の役割
インフォマートが提供する「BtoBプラットフォーム 規格書」は、企業間でのデジタルな商品規格書情報のやり取りを可能にするクラウドサービスです。このプラットフォームでは外食、卸売、製造業など多様な業態が参加し、1万社以上の企業が利用しています。統一フォーマットで運用されるため、お互いの作業負担を軽減し、無駄なコストが発生することを防止します。
新機能の導入による業務の効率化
今回新たに追加されたデータ出力機能によって、BtoBプラットフォームで作成した商品規格書を、「そうけんくん標準規格書(Excel規格書)」として出力することが可能となりました。このことにより、一度登録した情報をもとに、複数の取引先に対して異なるフォーマットでの提出が簡単に行えるようになりました。これによって業務の効率化だけでなく、入力ミスのリスクも大幅に減少します。
データ連携の歴史
インフォマートとFCG総研は2023年から商品規格書情報のデータ連携に取り組んでいます。最初は「BtoBプラットフォーム 規格書」で集めたデータを「食品大目付そうけんくん」に連携し、食品表示ラベル作成の手間が大きく削減されました。
2024年12月には、逆に「食品大目付そうけんくん」で作成した規格書がBtoBプラットフォームに連携される予定です。これにより、双方向のデータ連携が実現し、さらに効率的な業務運営が可能となる見込みです。
「食の安心・安全」への貢献
インフォマートとFCG総研は今後も連携を深め、食品業界のさらなる効率化と生産性向上を支援すると同時に、「食の安心・安全」の実現に取り組む予定です。今秋には新機能に関するセミナーも開催を予定し、具体的な利活用方法について参加者に伝えていきます。
詳細はインフォマートの公式ウェブサイトにて今後発表される予定です。食品業界における新しい取り組みとして、今後の動向から目が離せません。