横浜市がふるさと納税を活用したクラウドファンディングを開始

横浜市、ふるさと納税を活用したプロジェクト発表

神奈川県横浜市が、国内最大級のふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を利用して、ガバメントクラウドファンディング®（以下、GCF®）を通じて寄付を募る新しいプロジェクトを発表しました。このプロジェクトの目的は、国指定史跡である大塚・歳勝土遺跡の環境整備費用を集めることです。寄付募集は2024年の10月1日から12月31日までの91日間を予定しており、目標額は300万円です。

大塚・歳勝土遺跡とは？

大塚・歳勝土遺跡は、横浜市にある重要な文化財であり、3万年にわたる歴史を物語っています。この遺跡は平成8年に開園され、アクセスも良いため、毎年多くの訪問者を迎え入れています。特に小中学生にとっては、歴史を学ぶための貴重な教材として位置付けられ、約150万人がその魅力に触れる予定です。

課題と取り組み

しかし、開園から28年が経過し、自然素材でできた門や柵、復元住居のかやぶき屋根は老朽化が進んでいます。横浜市は、年間約3万人の児童・生徒が安全に見学できる環境を維持するため、これまで修繕を行ってきましたが、劣化が進む環濠集落の木柵や竪穴住居などの保存には限界が見えてきました。これらの文化財を守り続けるためには、更なる取り組みが必要です。

GCF®のしくみと効果

GCF®を導入した背景には、地域文化の重要性を再認識し、地域社会での継承を目指す願いがあります。このクラウドファンディング形式による寄付では、寄付者が使い道を具体的に意識しながら支援できる仕組みです。寄付者は地域の課題に関心を持ち、持続的な関わりを持ち続けることが期待されています。また、地域のファンを増やし、交流人口が増えることも大きな効果として挙げられています。