千葉銀行とイオンファンタジーが新たに実施したポジティブインパクトファイナンス
2024年9月30日、千葉銀行は株式会社イオンファンタジーに対して、ポジティブインパクト評価を基にした「ポジティブインパクトファイナンス」を実施した。この取り組みは、地域社会における経済・環境・社会に対する影響を評価し、企業の持続可能な成長を支援するものである。
ポジティブインパクト評価とは
ポジティブインパクト評価は、企業の活動がもたらす影響をポジティブな面だけでなくネガティブな面からも検討し、その総合的な評価を行う手法である。千葉銀行とそのグループ会社である株式会社ちばぎん総合研究所が共同してこの評価を行い、企業のKPI(重要業績評価指標)の設定や進捗管理の支援を行っている。
評価結果は、株式会社日本格付研究所からの第三者意見を受けることで、客観性が確保されるという仕組みになっている。また、国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)による「ポジティブ・インパクト金融原則」にも準拠しており、国際的な基準を満たしている。
地域社会の課題解決に向けた理念
千葉銀行は「一人ひとりの思いを、もっと実現できる地域社会にする」という理念を掲げており、地域社会の課題に対して実質的な解決を目指している。このような取り組みを通じて、持続可能な社会の構築に貢献することを目指している。特に、地域社会や環境に配慮した施策を充実させていくことが重要視されている。
イオンファンタジーの企業理念とサステナビリティ
株式会社イオンファンタジーは、イオングループにおける中核企業として1997年に設立され、「こどもたちの夢中を育み、”えがお”あふれる世界をつくる。」というパーパスを掲げている。ショッピングセンター内でのアミューズメント施設やプレイグラウンドの企画・運営を行い、子どもたちに楽しい体験を提供している。
また、2022年4月に制定した「サステナビリティ方針」では、持続可能な社会の実現を目指し、自社の社会的責任を果たすことに注力している。これに加えて、今回のポジティブインパクトファイナンスにより、更なる社会貢献を果たしていく姿勢を示している。
まとめ
千葉銀行とイオンファンタジーのポジティブインパクトファイナンスの取り組みは、地域社会の持続可能な発展に寄与するものであり、企業の成長と社会的価値の同時実現に向けた重要なステップである。このような新しい金融手法が今後更に広まっていくことで、地域社会全体がより豊かになっていくことが期待される。金融機関と企業の協力により、持続可能な未来への道が拓かれていくことを願いたい。