アナログオーディオの年鑑、アナロググランプリ2025が発表

アナログオーディオの年鑑 "アナロググランプリ2025" が発表されました

株式会社音元出版（東京都千代田区）が毎年開催する「アナロググランプリ2025」の授賞結果が発表されました。このアワードは、アナログ音質の魅力を再評価し、オーディオ愛好者たちにとっての最良の選択を提供するものです。2008年に創設されたこの賞は、今回で17回目を迎え、アナログ再生の技術とその楽しみ方を改めて見直す機会となります。

アナロググランプリとは？

「アナロググランプリ」は、プロフェッショナルたちが精緻に選び抜いたアナログ関連製品を対象に、その音質や技術の優れた点を評価します。選考の対象には、カートリッジやフォノイコライザー、レコードプレーヤーなどが含まれ、エレガントなデザインと高性能を兼ね備えた製品が目立ちます。

この授賞式では、音楽の楽しみ方やレコードの価値を見直す重要性が強調されており、年々勢いを増していることが特徴です。今年の選考も全国のオーディオ専門店の協力のもと行われ、オーディオ評論家による厳しい審査が実施されました。

ゴールドアワード受賞製品

ゴールドアワードは、技術的な優れた要素や、力強い存在感を持つトップクラスのモデルに与えられます。2025年の受賞製品は以下の通りです：

- Technics SL-1300G: 新開発のツインローター型コアレス・ダイレクトドライブ・モーターと独自のモーター駆動技術「ΔΣ-Drive」を採用。往年のデザインを踏襲しつつ近代アナログ再生技術が集約されている。
- THORENS TD1600 / TD1601: スイスの名門によるこのモデルは、サブシャーシ構造や新開発のナイフエッジトーンアームを採用。使い勝手の良さも兼ね備えています。
- DS Audio DS-E3: 光電型カートリッジのエントリーモデル。振動系の最新技術が注ぎ込まれ、フォノイコライザーもコストダウンに成功。
- ortofon SPU GTXシリーズ: Gシェル内蔵の昇圧トランスが特長のMC型カートリッジ。
- Audio-Technica AT-ART1000X: 発電効率が向上し、音質での探求が評価されています。
- MY SONIC Signature Diamond: 低インピーダンス・高出力を目指したフラグシップモデル。
- LUXMAN E-07: 100周年を控えるラックスマンの最新フォノイコライザー。
- ESOTERIC Grandioso E1: アナログ再生の究極に挑戦したフォノイコライザー。
- TRIODE EVOLUTION MUSASHI: 高出力ビーム管を用いたプリメインアンプ。
- Phasemation SA-1500: 美しいデザインと奥深い音質を持つプリメインアンプ。

その他の受賞製品

ベスト・コストパフォーマンス賞

- Audio-Technica AT-LP8X
- CHUDEN MG-36BPH
- TRIODE TRS-34

特別開発賞

- TechDAS TDC-01 Dia / Air Force 10

アナロググランプリ賞

- REGA Planar 3 RS
- NAGAOKA MP-MONO
- GOLDNOTE PIANOSA-GLANZ

アナログオーディオに対するこだわりや新しいアイデアが織り込まれた製品が幅広く選ばれ、各社の競争が一層激化しています。

アワードの意義

アナログオーディオは、近年再評価されてきており、その深い音の魅力が多くのリスナーによって享受されています。このアワードは、そのトレンドを象徴する一つの指標となり、オーディオファンやメーカーがさらなる革新を求めるためのきっかけを提供します。

全ての授賞内容と詳細なレビューは、雑誌「季刊・アナログ」vol.87（2025春号）で確認できます。今後もアナログオーディオの進化に目が離せません。