UDトラックスが世界市場に新型ユーロ5トラックを投入
UDトラックス株式会社(埼玉県上尾市)は、新型大型トラック「クエスター」および中型トラック「クローナー」を欧州市場を中心に販売開始しました。この新型モデルは、EUが定めた厳しい排出ガス規制「ユーロ5」に準拠し、より環境に配慮した設計がなされています。
環境対応とコスト最適化
新型の「クエスター」と「クローナー」は、環境への負荷を軽減しつつ、運行コストの最適化を実現。新興国においても、経済成長に伴う環境問題への対応が求められており、UDトラックスはそのニーズに応えるべく、自社の技術力を駆使しています。
昨今、地球温暖化の問題に関心が高まる中、この新モデルは各国の排出ガス規制の厳格化を受け、各地の規制に対応しやすい設計となっているのが特徴です。また、同社が掲げる「Better Life」という企業理念のもと、持続可能な物流の実現を目指しています。
SCR技術とその効果
UDトラックスは2004年、世界初の尿素選択還元型触媒システム(SCR)技術を導入しました。この技術により、トラックのNOx排出量を効果的に削減し、環境保護と燃費性能を向上させています。新型モデルもこの技術を採用し、さらに燃焼効率や総保有コスト(TCO)の改善が図られています。
魅力的な性能
新型「クエスター」は、
- - 燃焼効率の改善: メンテナンス周期の長期化で運用コストを削減。
- - リアルタイム燃費コーチ: ドライバーが運転方法を見直す機能を搭載し、燃費改善に寄与。
- - 高度な安全性: ストレスを軽減し、安全運転への意識を高める自動ギア選択機能。
など、さまざまな利点を持っています。
中型トラック「クローナー」も新型モデルとして進化し、
- - 運転性能の向上: アリソン社製オートマチックトランスミッションを課題にし、快適性向上を実現。
- - カスタマイズ性: 多様なニーズに応えるカスタマイズが可能で、最大限に生産性を引き上げる結果をもたらします。
などが特徴です。
まとめと展望
新型「クエスター」と「クローナー」の販売開始は、UDトラックスの持続可能で効率的な物流の実現に向けての大きな一歩です。特に、世界がなお厳しい環境問題に直面する中で、同社は「現場」精神を大切にしつつ、持続可能な経営を続けていく考えを示しています。
2021年9月より、これらの新モデルは東南アジア、中東、アフリカ、ラテンアメリカの主要市場で順次投入される予定です。詳細はUDトラックスの公式サイトでご覧ください。