スポーツを通じて未来を築く「Futures In Motion」とは
2025年10月1日、ニューバランス財団とスポーツを利用した社会変革を目指すBeyond Sportが共同で展開する「Futures In Motion」プログラムの日本における助成団体が発表されました。その支援先となるのは、コミュニティ団体の「Chance for All」、「Knocku」、そして女子サッカークラブ「大和シルフィード」です。これらの団体は、今後3年間で合計約4千264万8800円(30万米ドル)の助成金を受けることになり、スポーツを通じて若者の健康や社会参加を促進する多様なプログラムを強化していきます。
Futures In Motionの背景
このプログラムは、オーストラリアの団体とも連携しており、2025年4月からの開始を予定しています。主な目的は、スポーツを通して未来を切り拓くことにあり、特に26歳以下の若者を対象に、貴重な自己成長の機会を促進するための取り組みを行っています。特に、日本では女子や若い女性、障がいを持つ人たち、LGBTQI+の若者、遠距離に住む人々、あるいは競争の激しい学校スポーツに挫折した若者たちに大きな影響を及ぼすとされています。
各団体の取り組み
Chance for All
「Chance for All」は、小学生向けの放課後ケアやコミュニティスペースの運営を行い、子どもたちの運動能力や社会性を育成するプログラムを展開しています。特に注目すべきは、災害時には子どもたちへの支援を行う「プレイカー」事業を拡大するために、この助成金を活用することです。従来の遊びを通じた成長に加えて、災害対応も視野に入れた柔軟な支援が期待されています。
Knocku
次に、「Knocku」は、障害のある若者とそうでない若者が共にスポーツを楽しむ社会を目指す非営利団体です。彼らは全国的にパラスポーツコミュニティのモデルを構築し、身体的また精神的な健康を支援しています。助成金は、Knockuが運営するインクルーシブなハンドボールクラブの発展に向けられ、身体障害のある若者に対しても継続的なプログラムを提供しています。
大和シルフィード
女子サッカークラブである「大和シルフィード」は、女性のスポーツ機会を増やし、成長とリーダーシップを促進しています。助成金は「大和シルフィードエンパワーメントプロジェクト」に充てられ、サッカーを利用したプログラムを通じて、自信や挑戦する力を養うことを目指しています。選手たちがファシリテーターとして活動することで、子どもたちの成長を促し、選手自身のリーダーシップも育成されます。
New Balance FoundationとBeyond Sportの役割
ニューバランス財団のグローバル・フィランソロピー・ディレクターであるメーガン・ブロックは、「スポーツは個人の成長とコミュニティの回復力を促す強力な原動力である」と述べており、Futures in Motionを通じて行われる日本での取り組みに深い期待を寄せています。
また、Beyond Sportのエグゼクティブ・ディレクターであるフレッド・フィコウヒ・ターナーは、現地のニーズに応えるために「日本での模範的な開発活動を支援できることを誇りに思う」と述べ、スポーツが持つコミュニティ発展への影響を強調しています。
最後に
Futures in Motionプログラムは、ただの助成活動に留まらず、若者の力を引き出すための持続可能な環境を整えることを目指しています。2027年までに7つの地域での活動を展開し、変革を推進する若手リーダーの育成にも貢献する予定です。詳細は公式ウェブサイトで確認しましょう。