FUJIがブラジルで開催したプライベートセミナー
日本のロボットメーカー株式会社FUJIが、2024年11月にブラジルでプライベートセミナー「FUJI Tech Day 2024」を実施しました。このセミナーは、FUJIのグループ会社であるFuji Do Brasil Máquinas Industriais Ltda.(FDB)が主催したもので、ブラジルでのインダストリアルオートメーションのニーズに応えるために開催されました。
セミナーは11月5日にサンパウロ地域、11月7日にはマナウス地域で行われ、60社から約150名の顧客が参加しました。その中で、FUJIの最新の電子部品実装ロボット「NXTR」の実機デモが初めて行われました。このデモは、ブラジルでの製造効率を飛躍的に向上させることを目的としており、参加者からは非常に高い関心が寄せられました。
NXTRの紹介とデモンストレーション
「NXTR」は、電子基板に部品を組み付けるために設計された先進的なロボットです。このロボットは、FUJIのスマートファクトリー構想に基づき、完全自動化を目指したモデルとして位置付けられています。セミナーでは、この最新モデルのデモが行われ、実際にどのように効率的に作業を進められるかが示されました。これにより、参加者たちは自動化の進展とその効果を実感できたようです。
セミナーではまた、ブラジル地域で初めて「NXTR」を購入した企業への記念セレモニーも行われ、FUJIの拡販戦略の一環としての意味合いも持っていました。
スマートファクトリーへの期待
ブレインストーミング形式で進行されたセミナーでは、参加者との活発な意見交換が行われました。FUJI本社からも担当者が登壇し、同社が描く未来の工場のビジョンや「NXTR」の技術的な特長を詳しく説明しました。参加者からは、ブラジルにおける自動化ニーズが大きい一方で、実現には時間がかかるとの意見もありましたが、FUJIの取り組みに期待の声が多く寄せられました。
今後の展望
今後、FUJIはSMT業界の完全自動化工場の実現に向けた挑戦を続けるとともに、最新技術の普及を目指していく意向を明らかにしています。地域でのセミナーやイベントを通じて、参加者とともに未来の工場のビジョンを共有し、さらなる発展を目指すとのことです。また、グローバルな市場にも目を向けながら、各国のニーズに対しても柔軟に対応する姿勢を見せています。
FUJIとFDBの会社情報
FUJIは、1959年に設立された愛知県知立市に本社を置く企業で、電子部品実装ロボットと工作機械の開発・製造・販売を行っています。一方、FDBは1995年に設立された南米地域の全てをカバーする販売・サポート会社で、ローカルマーケットに密着した活動を展開しています。
このように、FUJIはロボット技術を通じて、ブラジルの製造業の発展に寄与し、さらなる信頼されるパートナーとしての地位を確立していくことでしょう。