新渡戸の夢映画
2022-12-21 07:00:36

新渡戸稲造の夢を描く映画製作が始動!教育の理念を映像で伝える

新渡戸稲造の夢を描く映画製作プロジェクト始動



教育者として広く知られる新渡戸稲造の理念を映像で表現する映画製作が、ついに始まりました。監督には、在日韓国人の半生を描いたドキュメンタリー「HARUKO」を手がけ、さまざまな賞を受賞してきた野沢和之さんがメガホンを取ります。また、映画のチーフプロデューサーには、農学部出身でドキュメンタリー映画の配信サイトを運営する並木秀夫さんが名を連ねています。この二人は、「がんと生きる言葉の処方箋」を含む作品を通じて、新渡戸の夢の実現に情熱を注いでいます。

このプロジェクトには、教育者の理念に賛同する多くの人々が関わり、プロデューサーやアドバイザーとして映画製作委員会に参加しています。資金繰りが厳しい状況を受けて、クラウドファンディングや各種イベントの企画運営を担う渡辺美砂子さんや、全国でビジネスを展開する宮田昌利さんがその一例です。また、ライブラリアンの綿貫美樹さんが著作権の確認を行い、製作委員会の信頼性を確保しています。それに加え、新渡戸稲造研究の第一人者である藤井茂さんが月に一度のオンラインイベントで活動を支援しています。

渡辺美砂子さんは、「実は、ドキュメンタリー映画を見るのは苦手です。共感を強要されているように感じてしまうからこそ、参加することでその壁を克服できるかもしれない」と話しています。映画の目的は、新渡戸の功績の顕彰のみならず、観る人々が自由に意見を交わし合うこと。クラウドファンディングを通じて集まった資金は、映画票の目標金額300万円を早々に達成し、字幕や手話通訳を提供する上映試写会を実施するために必要な資金の増額を目指しています。

また、「新渡戸の夢と語る会」と名付けられたイベントを全国で展開中で、札幌・東京・盛岡において、参加者が短い動画を観賞した後に料理を楽しみながら新渡戸について語り合う場を設けています。ここでは、学者や研究者、一般の人々が集まり、さまざまな視点から新渡戸についてそれぞれの思いや意見を述べ合い、互いにリスペクトを持って交流を深めています。

オンラインでは、毎月第3木曜日にZoomを用いて「語る場」を設けています。各回にはカタリストが参加し、自身の新渡戸についての考えを30分間話し、藤井茂さんがその後解説を行っています。参加者はその後、ブレイクアウトルームで少人数に分かれ、感想を語り合う活動を続けています。このように、さまざまな世代や背景を持つ人々が一同に会することで、新たな視点や発見が生まれています。

映画制作は2024年1月から札幌をスタート地点に始まり、新渡戸の教育理念が実際の教育現場でどのように引き継がれているかを記録する予定です。新渡戸が唱えた「学問より実行」という信念のもと、教育の重要性とその先にある多くの人々に対する愛情がどのように表現されるか、今から多くの人々が楽しみにしています。映画は2023年9月に完成予定で、その後も試写会や自主上映会を通じて広まっていく予定です。詳細については今後、製作委員会の公式情報を随時更新していくとのことです。

会社情報

会社名
新渡戸の夢映画製作委員会
住所
東京都練馬区大泉3-16-9
電話番号
090-8857-0101

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