京都先端科学大学とフクシマガリレイの共同プロジェクト
京都先端科学大学工学部は、2024年度のキャップストーンプロジェクトを京費用としてフクシマガリレイ株式会社との連携により実施しました。本プロジェクトは、京費用大学の3年生と4年生を対象に、企業が抱える技術的課題を解決するための実践的な学びを提供するプログラムです。しかし本年度は特に、チームワークとコミュニケーション力の重要性が強調され、学生たちは企業の指導のもとでリアルなチームプロジェクトを通して成長を遂げました。
フクシマガリレイは、大阪市に本社を置く企業であり、業務用冷凍冷蔵庫やショーケースの製造・販売を行っています。今年度、同社は京都先端科学大学のキャップストーンプロジェクトに2回目の参画となり、学生の学びを支援する形で様々な技術的課題へのアプローチを提供しました。
プロジェクトの概要
プロジェクトに参加する学生には、実際の企業から提示された課題を解決するため、チーム単位での取り組みが求められます。期間は2024年1月から2025年1月までの1年間。チームメンバーはそれぞれ異なるバックグラウンドを持ち、プロジェクトを通じて新たな知識や技術を習得するために奮闘しました。
プロジェクトは週に1回、オンラインミーティングを通じて進捗確認やシミュレーション、実験などが実施され、フクシマガリレイの若手社員とも密接にコミュニケーションを取りながら進行。進捗や試作段階でもお互いのアイデアを尊重し合いながら進められました。
教育的意義と学生の成長
このプロジェクトの教育的意義は、学生が実施内容に対して自発的に貢献する態度を養うところにあります。フクシマガリレイの社員による「チーム全員が参加すること」という指導が功を奏し、学生たちは日々考えながら取り組む姿勢を示しました。これは学びに対する真剣さを引き出し、理念に基づいた実行力が求められる環境を醸成しました。
足立先生は「フクシマガリレイの皆さまに感謝申し上げます。学生は実践的なプロジェクトを通じて、貴重な経験を積んでいます」と述べており、企業との連携がもたらす学びへの期待を語っています。
各チームの取り組み
チーム24K27
このチームでは、「結氷・霜発生のシミュレーション」が課題として設定されました。学生たちは新しい知識を積極的に吸収し、シミュレーションという未知の領域にも果敢に挑戦しました。実機評価にまで到達したプロジェクトは、企業にとっても刺激的な機会となっています。
チーム24K11
こちらのチームはフィルター自動清掃装置を制作しました。学生は試作機を工場で実機試験を行いながら、何度も改善策を検討。最終的には、業務用冷凍機への取り付けを行い、成果発表までの短期間で目標を達成しました。この深いつながりを通じて、学生と社員は双方向的な学びが可能となり、双方にとって新たな発見の機会が得られました。
最終発表会の期待
2025年1月には最終発表会が予定されています。学生たちはプロジェクトを通じて得た成果物と発表用資料を完成させ、特に4年生は英語による最終レポートの提出が待っています。企業のサポートを受けることで、リアルなビジネス環境での学びの場を持った学生たちの成長が期待されています。
京都先端科学大学とフクシマガリレイの協力がもたらしたこのプロジェクトは、学生たちにとって貴重な体験であるだけでなく、企業にとっても新たな可能性を探索する良い契機となりました。