360°ドライブレコーダーの進化がもたらす新たな運行管理の形
株式会社カーメイトは、業界初の通信型360°ドライブレコーダー「ダクション360D SGS(EMK3601)」の提供を、2023年10月9日より開始しました。この製品は、特に小型商用車や軽商用EV向けに開発され、運行管理の効率化を図ることが期待されています。
新しい運行管理システムの特徴
このドライブレコーダーは、SGホールディングスグループ内のSGシステム株式会社と連携し、クラウドに運行データをアップロードします。これにより、出庫や帰庫などの操作をドライバー自身が簡単に行え、正確な運行情報をリアルタイムで管理することが可能です。特に、車速やバックギア信号の記録において、業界における革新と言えます。
休憩時間の積算が可能で、プライバシー保護の観点から休憩中は自動で録画を停止します。この機能はドライバーにとって非常に便利なものであり、安心して休息を取ることができます。
小型商用車のニーズに応える
大型車両にはタコグラフの装着が義務付けられている一方、小型商用車にはその規制が適用されていません。従来はアナログタコグラフが一般的でしたが、操作に手間がかかり、データの確認が煩雑でした。この新システムは、省スペースに設置できるため、タコグラフの装着が難しい小型車両に最適です。
このドライブレコーダーは、ボタン一つで運行状況を記録。出庫・帰庫・休憩・給油の情報を瞬時に管理できます。また、「Biz-Fleet」と併用することで、詳細な運行データが蓄積され、運行管理がより効率的に行えます。
機能の詳細
「ダクション360D SGS」では以下のデータが記録可能です。
- 出庫・帰庫・休憩・給油
- GPSによる走行ルートと位置情報(10分毎)
- 車速信号とバックギア検知(安全運転のための重要データ)
- 急ブレーキなどの運転行動(Gセンサーを活用)
- 360度の走行中映像
- ドライバーの運転状況
- 駐車中の状況(エンジンOFF後1時間まで録画)
録画はエンジン停止後も続き、発進時の安全を確保することができます。これにより、駐車時のトラブルや運転開始直後の事故を回避するための重要な証拠資料を提供します。
運転者への教育効果
この製品のもう一つの利点として、360度映像を活用した安全運転の教育が挙げられます。運転者は自らの運転状況を確認でき、「ヒヤリ、ハット」の記録を通じて問題点を見直すことが可能です。
カーメイトの取り組み
カーメイトは、2017年から360度ドライブレコーダーの開発を進め、2023年には新たに「DC3600R」モデルを発売しました。今後も技術革新を続け、より良い製品提供を目指すとともに、安全運転指導を一層強化していく方針です。業務用360度ドライブレコーダーの普及を通じて、自動車運行の安全をさらに高めることが期待されます。
カーメイトによるこの新たな技術革新は、運行管理の未来を切り開く重要なステップとなることでしょう。