2025年全国から集う「ユニバーサルビーチフォーラム」の意義と未来への挑戦
2025年11月23日、兵庫県の須磨海浜公園で「ユニバーサルビーチフォーラム2025」が開催されます。このフォーラムは、障がいを持つ人々や高齢者、小さなお子さんも楽しめるビーチの実現を目指すNPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト(須磨UBP)が主催する重要なイベントです。本記事では、その意義や目的、参加団体の活動などについて詳しくご紹介します。
バリアフリーなビーチづくりの意義
「ユニバーサルビーチ」とは、障がいの有無にかかわらず、すべての人が楽しめるビーチのことを指します。人々が集える場所として、海は心の安らぎをもたらし、コミュニケーションの場として多くの役割を果たしています。これは単にリクリエーションの場ではなく、様々な人が平等に楽しめる、すなわち「共生社会」の象徴でもあります。
須磨UBPは「みんなの“できない”を“できた!”に変える」というビジョンのもと活動しています。その中で、必要な設備や環境づくりを行い、全ての人が楽しむことができるように努めています。このフォーラムは、その取り組みを一層広め、さらなる連携を生むための重要なステップとなるでしょう。
フォーラムの内容と目的
フォーラムでは、全国から集まる31の団体から50人の参加者が、それぞれの地域からの取り組みや挑戦について事例発表を行います。この発表では、各項目に対し「Why(目的)」、「ここだけは負けてない(特徴)」、そして「相談したい課題」についての意見を共有します。これにより、地域間での情報交換が促進され、更なるアイデアの発展が期待されます。また、フォーラムを通じて「空気」や「温度」といったオンラインでは得られない感触を実際に体感することができ、参加者同士の結束を高めることが目的です。
懇親会と新たなつながり
フォーラムの後には懇親会も予定されており、日頃なかなか顔を合わせることができない各プロジェクトや団体のメンバー同士が、より深いコミュニケーションを図る場となります。これは情報交換に留まらず、今後の連携へと発展するチャンスでもあり、参加者はこの機会を非常に楽しみにしていることでしょう。
子ども向けのワークショップ
さらに、地域の子どもたちが楽しめるワークショップも企画されています。ネスレ日本、六甲バター、株式会社日本ネットワークサービス、emon、BEBEといった企業が協力し、参加者が楽しめる共同の体験を提供します。これにより、次世代を担う子供たちにユニバーサルデザインへの理解を深めてもらうことが狙いです。
持続可能な未来を求めて
須磨UBPの代表、木戸俊介氏は「持続可能な運営に関する課題の共有が重要」と述べています。ユニバーサルビーチの文化を広げるためには、各団体やプロジェクトとの協力が不可欠です。このフォーラムは、互いに支えあう新たなプラットフォームとしての役割を果たすことが期待されています。
イベント概要
- - 日時:2025年11月23日(日)10:00~16:00
- - 場所:須磨海浜公園須磨ホール
- - 主催:NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト
- - 後援:神戸市
- - 内容:
1. ユニバーサルビーチフォーラム(13:00~16:00)
2. 各企業のワークショップ(10:00~16:00)
この「ユニバーサルビーチフォーラム2025」を通じて、より多くの人々が共に楽しむことができる力強いビーチを創造し、持続可能な未来を築く手助けとなることを願っています。