富士市からの挑戦
静岡県富士市に本社を構える株式会社コーチョーは、新たに「Kocho’s Happy Cycle Action」という名の社会課題解決型ブランドを設立しました。このブランドは廃棄物ゼロ社会を目指し、持続可能な商品サイクルを実現することを目的としています。コーチョーは、長年にわたりペット用トイレタリー用品や福祉事業に取り組んできましたが、今回はさらに一歩先を行くプロジェクトに取り組むことになりました。
「Kocho’s Happy Cycle Action」は、廃棄物を無くし、最終的には商品が販売終了することを目指しています。具体的には、市場に流通する飲料製品から発生する茶殻やカテキン成分を活用したペット用品の開発に挑んでいます。これは、生活者一人一人が廃棄物削減に対する意識を高め、社会全体での持続可能性を実現するための第一歩です。
社会課題を見据えたモノづくり
コーチョーは、静岡県で発生する産業課題に対処すべく、一般財団法人アグリオープンイノベーション機構(AOI機構)との連携を強化しました。そして、「飲料残渣の有効活用茶殻カテキン成分を活かしたペット用品開発プロジェクト」を進めるためのコンソーシアムを設立しました。これにより、地元で生成されるお茶の茶殻を利用して、無駄のない製品を開発しています。
第一弾製品として、早くも令和7年2月には茶殻を使った猫砂が製造される予定です。この猫砂は、お茶のカテキン成分を活かしており、廃棄物を新たな価値へと転換しています。これは、ただの猫砂ではなく、持続可能な未来に向けた重要な一歩となる製品です。
地域経済への影響
今回発売される猫砂は、地域経済への好循環をもたらすことが期待されています。茶の廃棄物を利用することで、地域の茶業にも新たな価値が生まれ、地場産品の魅力が増して活性化することが目指されています。コーチョーは、本プロジェクトを通じて、地元の持続可能な発展を支援する役割を果たすことに注力しています。
未来へ向けたコミットメント
コーチョーは「やさしさをかたちに」を経営理念に掲げ、今後も廃棄物削減に向けた製品の開発・提供を続けていく考えです。「Kocho’s Happy Cycle Action」の取り組みは、静岡県を中心に広がりつつある持続可能な社会の実現に向けての新たなステップです。これからも地域と共に育む仕組みを構築し、持続可能な未来の創出を目指して取り組む姿勢は、多くの人々に影響を与えることでしょう。
コーチョーの持続可能な未来を目指す挑戦に、ぜひ注目してみてください。新たな製品の登場が待ち遠しい限りです。